...色々と細かな身嗜みを〔ヨーロッパ〕大陸で見習つてゐて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...あの人がもう少し嗜みを持つててくれるといゝと思ひます...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...アルコール類も可なり嗜み...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...素人でも藝術に嗜みのある人は畫を描いても差支ないといふことになつて來ました...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...嗜みのない振舞――言葉)そう思うと...
直木三十五 「南国太平記」
...いつ時分からわたしは珈琲を嗜み初めたか明かに記憶していない...
永井荷風 「砂糖」
...明治初年西田春耕(しゅんこう)と云う文人画家は嗜口小史(しこうしょうし)を著して当時知名の士の嗜み食うものを説明した...
永井荷風 「砂糖」
...こうは嗜みが出来ないはずと思ったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...小宮さんから「身嗜みがよいね」と褒められたことがある...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...風流の嗜み深かった義尚将軍のごときは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もうすっかり嗜みを忘れてしまった彼は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...専ら自衛の嗜みなりと知る可し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...さうした嗜みに深いといふ風なことが...
牧野信一 「小川の流れ」
...ハーモニカの巧みな正吉やマンドリンの嗜みのある細君等も打ち交つて世にも不思議の大合奏が夜毎に樽野の部屋で演奏され続けたのであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...江戸時代の算家には和歌や俳句の嗜みがすこぶる行き渡っていたことである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...薄暮の蟹の如くに己れの肢体を嗜み磨いた...
三好達治 「測量船拾遺」
...嗜みなんどを事細(こま)やかに探り知り...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そして餘り嗜みのない娘達でさへ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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