...色々と細かな身嗜みを〔ヨーロッパ〕大陸で見習つてゐて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...たゞ武士の嗜みとして稽古せられた迄である...
會津八一 「音樂に就いて」
...従令文学などの嗜みなしとするも...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...嗜みのいい動坂氏は...
海野十三 「深夜の市長」
...又仏人は彼の有名なるフエルヂナン・レセツプス氏の埃及に入りしより以来を嗜み...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...既に身嗜みの一つであろう...
豊島与志雄 「風俗時評」
...素人でも藝術に嗜みのある人は畫を描いても差支ないといふことになつて來ました...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...こうは嗜みが出来ないはずと思ったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎌倉時代の水呑百姓が今日の農民の如く文學の教育もあり美術の嗜みもあつたとは思はぬ...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...風流の嗜み深かった義尚将軍のごときは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...嗜みを保っていたことである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もうすっかり嗜みを忘れてしまった彼は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さうした嗜みに深いといふ風なことが...
牧野信一 「小川の流れ」
...ハーモニカの巧みな正吉やマンドリンの嗜みのある細君等も打ち交つて世にも不思議の大合奏が夜毎に樽野の部屋で演奏され続けたのであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...江戸時代の算家には和歌や俳句の嗜みがすこぶる行き渡っていたことである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...既に清朝下民の阿片を嗜み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「嗜み」として和歌を作らせ...
柳田国男 「故郷七十年」
...嗜みなんどを事細(こま)やかに探り知り...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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