例文・使い方一覧でみる「嗔」の意味


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...貪癡(どんしんち)の三毒を具えねばならぬ...   貪嗔癡の三毒を具えねばならぬの読み方
芥川龍之介 「俊寛」

...ああ云う大恚(だいしんい)を起すようでは...   ああ云う大嗔恚を起すようではの読み方
芥川龍之介 「俊寛」

...恚(しんい)に牽(ひ)かれたのに相違ない...   嗔恚に牽かれたのに相違ないの読み方
芥川龍之介 「俊寛」

...その恚の源(みなもと)はと云えば...   その嗔恚の源はと云えばの読み方
芥川龍之介 「俊寛」

...血迷った眼を(いか)らせながら...   血迷った眼を嗔らせながらの読み方
芥川龍之介 「素戔嗚尊」

...互に嬌(きょうしん)を帯びた声を立てた...   互に嬌嗔を帯びた声を立てたの読み方
芥川龍之介 「素戔嗚尊」

...眼を(いか)らせて叱りつけるのを聞けば...   眼を嗔らせて叱りつけるのを聞けばの読み方
芥川龍之介 「杜子春」

...嬌(きょうしん)を発したらしい声を出した...   嬌嗔を発したらしい声を出したの読み方
芥川龍之介 「葱」

...恚(しんい)に燃(も)えなかつたためしはない...   嗔恚に燃えなかつたためしはないの読み方
芥川龍之介 「藪の中」

...『口が惡い』とてる...   『口が惡い』とて嗔るの読み方
大町桂月 「吾嬬の森」

...立ち去らむとするに臨み、裸男幹事の槇園君に向ひ、『會費を』と云へば、槇園君りて、『花の下に金錢を計算する沒風流あらむや』といふに、裸男閉口して頭を掻く...   立ち去らむとするに臨み、裸男幹事の槇園君に向ひ、『會費を』と云へば、槇園君嗔りて、『花の下に金錢を計算する沒風流あらむや』といふに、裸男閉口して頭を掻くの読み方
大町桂月 「梅の吉野村」

...邪(よこし)まなる恚(しんに)の炎(ほのほ)を己(おの)が血管(けっくわん)より流(なが)れ出(いづ)る紫(むらさき)の泉(いづみ)を以(もっ)て消(け)さうと試(こゝろ)むる獸類(けだもの)ども...   邪まなる嗔恚の炎を己が血管より流れ出る紫の泉を以て消さうと試むる獸類どもの読み方
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」

...と(いか)った...   と嗔ったの読み方
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」

...松陰自(みず)から諸友の己(おのれ)を疎隔するを(いか)るや...   松陰自から諸友の己を疎隔するを嗔るやの読み方
徳富蘇峰 「吉田松陰」

...又或は例の臭気に咽(むせ)させることもある...   又或は例の臭気に嗔咽させることもあるの読み方
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」

...甚だしく怖れまた(いか)ってたちまち死するを熟知する故...   甚だしく怖れまた嗔ってたちまち死するを熟知する故の読み方
南方熊楠 「十二支考」

...「お前さんも飲むの」声は訝(いぶかり)に少しの(いかり)を帯びていた...   「お前さんも飲むの」声は訝に少しの嗔を帯びていたの読み方
森鴎外 「杯」

...財ある人は必ず恚恥辱の二つの難に逢っている...   財ある人は必ず嗔恚恥辱の二つの難に逢っているの読み方
和辻哲郎 「日本精神史研究」

「嗔」の読みかた

「嗔」の書き方・書き順

いろんなフォントで「嗔」


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