...ああ云う大嗔恚(だいしんい)を起すようでは...
芥川龍之介 「俊寛」
...嗔恚(しんい)に牽(ひ)かれたのに相違ない...
芥川龍之介 「俊寛」
...その嗔恚の源(みなもと)はと云えば...
芥川龍之介 「俊寛」
...康頼(やすより)にも負けぬ大嗔恚(だいしんい)を起した...
芥川龍之介 「俊寛」
...血迷った眼を嗔(いか)らせながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...互に嬌嗔(きょうしん)を帯びた声を立てた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...眼を嗔(いか)らせて叱りつけるのを聞けば...
芥川龍之介 「杜子春」
...嬌嗔(きょうしん)を発したらしい声を出した...
芥川龍之介 「葱」
...嗔恚(しんい)に燃えなかったためしはない...
芥川龍之介 「藪の中」
...『口が惡い』とて嗔る...
大町桂月 「吾嬬の森」
...立ち去らむとするに臨み、裸男幹事の槇園君に向ひ、『會費を』と云へば、槇園君嗔りて、『花の下に金錢を計算する沒風流あらむや』といふに、裸男閉口して頭を掻く...
大町桂月 「梅の吉野村」
...崑もまた笑っていたのがかわって嗔(いかり)となった...
田中貢太郎 「青蛙神」
...又或は例の臭気に嗔咽(むせ)させることもある...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...神これを嗔(いか)って大波を起し牧夫も羊も捲(ま)き込んでしまった...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇は多嗔恚(しんに)...
南方熊楠 「十二支考」
...先生漫触内君嗔...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...みづからの嗔恚を戒めらるる歌の此集に多きを見れば...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...取られまいとすれば嗔恚(しんに)がたちまちに起こる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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