...新らしい事業はうか/\してをられん――直ぐ他人が嗅ぎつけてしまふから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私はその匂いを嗅ぎながらふたたびうとうとと睡りにおちたものである...
上村松園 「母への追慕」
...本艇の出航が危(あやう)く敵国スパイに嗅ぎつけられようとしたのさ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...君と僕との関係までは嗅ぎつけちゃいないさ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...――「万人の鼻に嗅ぎつけられる匂が二つある...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...爺さんは狗(いぬ)のやうにうそうそ嗅ぎまはつてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...犯罪めいたものを嗅ぎ出したんだね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お徳の行方(ゆくへ)を跟けて、お前を嗅ぎ當て、それから此處へ來て見張つて居たんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お浜の外にも嗅ぎ付けた人間があるだろう」「世間ではそんな噂をしておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...容易ならぬものを嗅ぎ出せさうな氣がしたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嗅ぎたばこを少々ワイングラスに入れてかき混ぜた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...たぶんメイフィールドが嗅ぎつけたのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...小さなアルコールとコカインの中味を嗅ぎ比べ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...これ以上の知性の網は論理を崩す以外に方法はあるまいと嗅ぎつけるようになって来てからは...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...このお客は誰か他の女を愛しているともう嗅ぎつけたらしいルルは...
横光利一 「旅愁」
...ルネッサンスの中核を嗅ぎあてることの出来た午前を...
横光利一 「旅愁」
...土の香を嗅ぎつつともに日本を偲んだ日の...
横光利一 「旅愁」
...子供はまま客と親共の会話のあいだから大人も思い及ばぬ程なものをしばしば嗅ぎとってしまうのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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