...何度も匂を嗅ぎ直して見た...
芥川龍之介 「好色」
...ようやくこっちの方向を嗅ぎつけたらしく...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...――矢張り寺内内閣の……」若い通信社の記者は獲物を嗅ぎつけた狗(いぬ)のやうに鼻をぴくぴくさせた...
薄田泣菫 「茶話」
...何処からか嗅ぎ出して屹度跟いて来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...珈琲の香も嗅ぎたい...
永井壮吉 「冬日の窓」
...手前が嗅ぎ出した犯人(ほし)とか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろいろの消息を嗅ぎ出すことにかけては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻の先へ持って来てちょっと嗅ぎましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろ/\のことがはつきりするぢやないか」「磯五郎は?」「和吉とお紋の惡事を嗅ぎつけて強請(ゆす)つたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んか新しいものを嗅ぎ出して来ているに違いありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生命がけで守つて居た一萬兩の隱し場所を嗅ぎつけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああいま春の夜の灯かげにちかくうれしくも屍蝋のからだを嗅ぎて弄ぶ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...私の匂を嗅ぎつけると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...猫は食器棚に飛び乗ると棚の上に載った幾つかの椀に入ったミルクを嗅ぎ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...美味そうな子を入口の幅が狭いため食えないのを怒って彼は盛に唸りつつ嗅ぎ廻る...
宮本百合子 「雨と子供」
...人の家に行きては柱などをこすりてその手を嗅ぎ...
柳田国男 「遠野物語」
...それは私が初めて嗅ぎ出したものではないかと思われる程の淡い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...キャラバンの酪駝の匂いばかりを嗅ぎ廻っているようなものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
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