...彼が営々として名誉...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...営々と稼ぐことを忘れてゐたから貧乏がよけいひどかつた...
高田保 「恋文」
...衣食に営々としておるということは原始時代も今もなお変りがないとも言えましょう...
高浜虚子 「俳句への道」
...営々(えいえい)且(かつ)営々...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...利に営々たる商人にして利を好まざるものあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...常に営々として変化――又は進歩――して止む処を知らない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...営々として復興工事に働いているんだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...営々と続けられてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...自ら営々とその力を養うほかはないことを覚った...
久生十蘭 「金狼」
...「営々として、一つの巣を建設するといふ意味で、飽くまでも真面目で好いと思ふんだがな...
牧野信一 「海路」
...尚も営々と子々孫々へつゞくのだから...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...朝な夕な私は蜂と同じやうに営々と此処に通つてこれらの状態を観察することを...
牧野信一 「夜見の巻」
...或(あるい)は又漸(ようや)くその日を送るだけの糧(かて)を得る為に営々と働いていた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...こうして営々と三百六十五日を生きとおして今日に至っているのだが...
宮本百合子 「現代の主題」
...具体化してゆくためには一つ一つと営々と書かれて行かなければならず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十年のあいだ営々と...
山本周五郎 「追いついた夢」
...それをここ数年間に、営々と攻め、孜々(しし)として降し、約三分の一にまで伐(き)り平(たい)らげて行ったのは、まさに山陽の秀吉の武勲と比べても、決して遜色(そんしょく)のない惟任光秀(これとうみつひで)のてがらといっていい...
吉川英治 「新書太閤記」
...同じような物を、その附近に、土蜂(どばち)の巣のように作って、主従六、七十騎が、一種の山寨(さんさい)を構成し、しきりに、密偵を放ったり、離散した味方との連絡を計ったり、また食糧の猟り集めなど、営々として、とにかく、再起の意気だけは、持ち耐えていた...
吉川英治 「平の将門」
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