...下積みから営々と成り上って来たせいで...
梅崎春生 「狂い凧」
...営々(えいえい)として一所懸命何かを積み重ねて来たのだが...
梅崎春生 「桜島」
...とにかく彼は営々として倹約し...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...日本人が海外で何十年もかかって営々辛苦して基礎を築いた商売が...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そうして、私も、いまは営々と、小市民生活を修養し、けちな世渡りをはじめている...
太宰治 「春の盗賊」
...営々として心血を注いだ父親の一生の仕事は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...営々(えいえい)且(かつ)営々...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...常に営々として変化――又は進歩――して止む処を知らない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その歴史に織り込まれた表面の直観面には現われない営々たる秩序と体系とがあるのは当然だ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...営々として沙漠の開発に努力していた人たちがあった...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...彼等のお蔭で僕等は斯うして明方の四時前から日暮れに至るまで否応なく営々として働きつづけるので...
牧野信一 「沼辺より」
...こうして営々と三百六十五日を生きとおして今日に至っているのだが...
宮本百合子 「現代の主題」
...寄言世計営々客...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ営々役々(えきえき)と年月を送っている人は...
森鴎外 「寒山拾得」
...何のために営々努力しているのか...
山本実彦 「十五年」
...営々と半農半武士の黒い汗と代をかさねて...
吉川英治 「私本太平記」
...営々と理財につとめ...
吉川英治 「松のや露八」
...市民は思い出すたびに役にも立たぬ仕事に営々として働いた...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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