...彼が営々として名誉...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...下積みから営々と成り上って来たせいで...
梅崎春生 「狂い凧」
...営々と稼ぐことを忘れてゐたから貧乏がよけいひどかつた...
高田保 「恋文」
...一方には営々として衣食を得るために働き...
高浜虚子 「俳句への道」
...そうして、私も、いまは営々と、小市民生活を修養し、けちな世渡りをはじめている...
太宰治 「春の盗賊」
...営々(えいえい)且(かつ)営々...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...利に営々たる商人にして利を好まざるものあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...と共に資本家や政治家の営々とした併し無意義な生活も決して同情に値いしない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人がおのれの頭脳の巣の中に営々として築いてゆく論理組織の一つに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...営々として復興工事に働いているんだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...営々と続けられてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...いままで営々と積みあげた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...今日まで営々と積みあげてきた山川の社会的信用も...
久生十蘭 「蝶の絵」
...尚も営々と子々孫々へつゞくのだから...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...喧騒のなかを営々と進んで行くのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...具体化してゆくためには一つ一つと営々と書かれて行かなければならず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寄言世計営々客...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ営々役々(えきえき)と年月を送っている人は...
森鴎外 「寒山拾得」
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