...單に眼に映じた處に拘泥することなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...(此詞の中には食單の品目に見えたる料理の稱多し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...單に眼前勞働者階級の利益増進といふのみで...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...その單蹄の馬奪ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...單純なる黨首の勢力よりも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而もそれは單に京都に居る人が最も關係があるといふだけでなく...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...然るに劉向・劉に至つて、すべての學問、すべての著述を、單にその學派、その著述の有つ主義・理論の上から考へるに止めずに、その學問の由來を考へるやうになつた...
内藤湖南 「支那目録學」
...が若し一度1+2=3 2>1なる事に疑をもつたらどんな簡單な問題も解く事が出來ない...
新美南吉 「海から歸る日」
...君ほど人生を單純に一本氣に決定してしまふ人間はない...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...むしろ單に異なつた形における生の延長と考へる...
波多野精一 「時と永遠」
...」簡單に問はれゝば簡單に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...單なるペダントリ乃至センチメンタリズムに過ぎぬいはゆる深さに迷はされることなく...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...然しながら單に實現といふ關係だけでは行爲的現在が瞬間であることはなく...
三木清 「歴史哲學」
...なぜなら同一性は矛盾に比しては唯單純に直接的なものの...
三木清 「歴史哲學」
...なぜならそれは我々にとつて單に外部であつて...
三木清 「歴史哲學」
...單なる白色の種をいふことでは無かつたらしい...
柳田國男 「食料名彙」
...單一に考へる癖のついてゐる人物には...
吉川英治 「折々の記」
...たゞ一片の蒲鉾(かまぼこ)を置いた樣にたゞ單純に東西に亙つて立つてゐるものと想像してゐたこの愛鷹山には...
若山牧水 「樹木とその葉」
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