...以前の健康と力を満喫することはできなかった...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...莟の多くは刻々にそのふくらみをゆるませ、窄(すぼ)んだ唇を半ば綻ばせて、春を満喫すべく、われがちに花弁を開かうとしてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...漱石氏がその頃案外俳句に熱心であったことに一驚を喫するのである...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今は涼風を満喫するような心もちでいつまでも立ち去りがたい心地がした...
高浜虚子 「別府温泉」
...おもてに貞淑をよそおいながら心ひそかに復讐の快味を喫する人の...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...林屋に行き茶を喫す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...そのスリルを滿喫する爲に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またはじめの麁葉(そよう)を喫すべからず...
福沢諭吉 「教育の目的」
...茶を喫するに法あり...
福沢諭吉 「帝室論」
...舟を鉄橋の下にとどめそこより木曾停車場に至り茶店に午餐を喫す...
正岡子規 「かけはしの記」
...牛肉を快喫する動物性はあツても...
三島霜川 「解剖室」
...粥(かゆ)を与えて始めて喫す...
南方熊楠 「十二支考」
...ますます強く美しい肉体の歓びをも満喫する生活を持ってゆくとすれば...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...牛肉を食べた後にパインナプルを喫すると消化が速い...
村井弦斎 「食道楽」
...何(な)んでも肉の後に菓物を喫するのはいいよ...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十四五味(ごみ)食物を喫するを知りて食物を味(あじわ)う事を知らざれば共に料理の事を談ずるに足らず...
村井弦斎 「食道楽」
...蕎麦店に入りて喫するに其清奇いふべからず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そちもそう考えるか」「思慮の乏しい日幡景親(かげちか)どのと共に惨敗を喫するよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
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