...存在の理由を喪失するものでなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...あらゆる學術はその根柢を喪失する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...なかんずく俳優が自信を喪失する誘因になるような言動は絶対に慎しまなければならない...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...新聞記事としての価値を喪失するという事実がある...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...真の社会科学としての科学性を喪失するという...
戸坂潤 「科学論」
...かくて学生はそれに特有な知能技術を喪失する...
戸坂潤 「技術の哲学」
...自分の唯一の性格である所の知能を喪失するのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...――思考し続ける仮睡者が喪失するところのものを...
豊島与志雄 「夢の図」
...知覚神経の全部を喪失するほどに強襲圧倒させられてしまったのだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...分析によって本態を喪失する現象があっても...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...自然的生を生きる限り主體は存在を獲得しつつしかも同時に喪失する...
波多野精一 「時と永遠」
...ほとんど喪失するようになっていた...
火野葦平 「花と龍」
...自信を喪失する気持にさえなるのだった...
火野葦平 「花と龍」
...他の階級の読者に対して全的に魅力を喪失するものでない...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...この自分が掌中の白珠をむざむざ喪失するなどは何ごとぞと...
正岡容 「わが寄席青春録」
...逆にそういう感覚を喪失することの致命性が分るのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...工藝たるの性も美も漸次に喪失する...
柳宗悦 「工藝の道」
...一切の同情と庇護とを受くる資格を喪失すると同時に...
夢野久作 「暗黒公使」
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玉虫色 機嫌を損ねないように 拿
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