...こう云ってお茶を濁す...
伊藤左千夫 「浜菊」
...『いづれ、ゆつくり考へて見申さむ』と、お茶を濁す...
大町桂月 「夜の高尾山」
...ありふれた連関づけをしてお茶を濁す他に知恵は出ないだろうと思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...小説家その筆漸く意の如くならずその作また世に迎へられざるを知るや転じて批評の筆を取り他人の作を是非してお茶を濁す...
永井荷風 「一夕」
...お茶を濁すのでは...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...よろしくやって「不可抗力」ということにしてお茶を濁すのが礼儀なのである...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...御父さんから旨(うま)いものをちょうだいして」とやっと御茶を濁す事もあった...
夏目漱石 「行人」
...いっその事彼に自分の手柄話をしゃべらして御茶を濁すに若(し)くはないと思案を定(さだ)めた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何人(だれ)にも程よくお茶を濁すものは...
新渡戸稲造 「自警録」
...御茶を濁すことにした...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...憶測をまぜた想像的な記事や悲劇的なニコラス二世の小伝をつづるくらいのところでお茶を濁すしかなかった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...お茶を濁すのが関の山だった...
火野葦平 「花と龍」
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