...喞筒(ポンプ)は円筒形でなく四角であり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...西の方にさしたる枝なりに二蜿(ふたうね)り蜿りて喞筒(ポンプ)を見るやう...
泉鏡花 「凱旋祭」
...喞筒(ポンプ)で注(そそ)ぎかけたような血の跡が……...
海野十三 「疑問の金塊」
...喞筒を第一防禦(ぼうぎょ)甲板へ搬(はこ)べ!」艦内は名状すべからざる事態であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...おそらくは消防夫が喞筒(ポンプ)で硫酸を撒いても...
谷譲次 「踊る地平線」
...一同はまだ好く喞筒の遣(つか)ひ方に慣(な)れぬと覚しく...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...この山中に珍らしい喞筒(ポンプ)の練習を見物する為めに驚くばかり集つて居るので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...喞筒なんぞは有りませんだつたが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...喞筒の稽古を為(し)て居るんでごわす...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...この平和な村に喞筒(ポンプ)! この美しい村に放火! 殊に何十年とそんな例(ためし)が無かつたといふこの村に! これは何か意味が無くてはならぬ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...昼間盛んに稽古して居たその新調の喞筒(ポンプ)も...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...「喞筒(ポンプ)!」と叫ぶ声...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...喞筒は何を為(し)て居るだアーい」と長く曳いて叫ぶ声...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...小(ちひ)さな喞筒(ポンプ)は其(その)熾(さかん)な焔(ほのほ)の前(まへ)に只(ただ)一條(でう)の細(ほそ)い短(みじか)い彎曲(わんきよく)した白(しろ)い線(せん)を描(ゑが)くのみで何(なん)の功果(こうくわ)も見(み)えなかつた...
長塚節 「土」
...ああ云う喞筒(ポンプ)で空気を送るのは旧式でね...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...たちまち死竜(しりゅう)に蒸汽喞筒(じょうきポンプ)を注ぎかけたるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...市中の喞筒(ぽんぷ)は総出となりて屋根に水を注いでいる...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...牛乳は一旦煮沸したる者を喞筒(ぽんぷ)にて三階に送り...
村井弦斎 「食道楽」
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