...左近は喜びの余り眼に涙を浮べて...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...若しくは鑑賞家が雜念を刈除することによつて一つの世界に嵌まるの喜びを經驗するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...欲を拒めば喜びが訪れる...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...上戸は美女の酌に滿を引き、下戸は早く梅花飯を喫し、清香五臟六腑に浸み透るとて、喜び合ふ...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...お喜びなせいまし...
薄田泣菫 「茶話」
...それどころか、喜び勇んで、感動の涙をながしながら、命を投げだしたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...その結果は単に私の喜びだけにはとどまらないであろうと思うのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...期待していた喜びを少しも感じなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」とマダムも驚きと喜びとにその目を見張った...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...どんなにお喜びになることか」婆やは大急ぎで二階にかけ上りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私の喜びと溺愛が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...朗かな調子を澄んだ空と青い小山と白い川の流れとに和して歌ふ喜びの歌が...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...ほんとうに」眉に喜びのいろを見せて双親が微笑めば...
正岡容 「小説 圓朝」
...仕合せのままお別れすることはきょうの何よりの喜びにございます...
室生犀星 「津の国人」
...まことに大きな喜びである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...九月三日朝寝のまま、喜びを迎える...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...私はどんなに喜びを感じたことだろう...
横光利一 「欧洲紀行」
...さう思ふと彼は急に今迄と打つて變つた喜びを感じて來た...
横光利一 「悲しみの代價」
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