...社交的な生活をする喜びからみずからを閉じこめたが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...金眸も斜(ななめ)ならず喜びて...
巌谷小波 「こがね丸」
...生命を拾った喜びは大きい...
海野十三 「恐竜島」
...それゆえ以下のべるところのいわば高級スリルについては、むろん喜びにも、悲しみにも、怒りにも、段階の高いスリルがあることはいうまでもないのだが、それらは略して、恐怖スリルだけに局限するつもりである)しかしながら、スリルは右のような原始感情に属するものばかりではない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...もうこれで御婚礼が出来ると思ってお喜びになりました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...かれは限りない喜びを顔にたたえて...
田山花袋 「田舎教師」
...お喜びにならないものは一人だつてないのですもの……誰だつて目をらないものはないのですもの……』『…………』『お返しあそばせ――』『…………』窕子は几帳の蔭に身を寄せて...
田山花袋 「道綱の母」
...息子は彼女の喜びのすべてだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先刻から大喜びをしてその光景を見ていたシルヴァン・コーンが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...』と喜び顔をした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...音の中に前に少しふれたことではあるが、おそらく人類が、人類としての生活を始めるにあたって、彼らは生活手段としての労働、いわば狩、あるいは農業その他のことによって生命を繋いでいたのであるが、いつのまにか、その弓絃の音を、生活の手段としてではなく、音そのものの感情、すなわち美しさ、あるいは喜び、悲しみを表わすものとして感じ、そのことが、彼らの音楽への新たな美の創造に誘ったとも思えるのである...
中井正一 「美学入門」
...その時台所の方でわあと喜びの鬨(とき)の声を挙げたものがあった...
夏目漱石 「行人」
...食卓では平穏な生活の喜びについて談話が進められていたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...なかば叫ぶような喜びの声をあげて老人はその中へ押し入り...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...自分はよほど運がいいのだと喜びながら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ジェシ・ハーコートから生々しい冒険の一部始終を聞いた無上の喜びに浸りながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...自分に珍しい喜びを与えたのであると中将は思ったのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本が敗けたがために彼らは儲けているという苦しみと喜び...
横光利一 「夜の靴」
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