...自分一個の嗜好から云へば眞面目と巫山戲との中が割れて兩者が綯ひ交られて行く處に妙に遣瀬ない情調を喚起する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ことさらに想像をたたきて天帝を喚起するを要せず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...要は只類似の心状を喚起するに在りとす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...コトパキシの高きは芙蓉の高きに勝るといえども後者が余の胸中に喚起する感情の百分の一だも余は前者のために発する能わざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...茲(ここ)に輿論(よろん)を喚起する目的の為に...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...あるいは津田君の画にしばしば出現する不恰好な雀や粟の穂はセザンヌの林檎(りんご)や壷のような一種の象徴的の気分を喚起するものである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...学生に対してもその方面の研究と興味とを喚起する様に心懸けて居る私としては...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...「余は活動を喚起する喇叭(らっぱ)のみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...形態を喚起する能力を僅かしか具えていない私は...
豊島与志雄 「形態について」
...それはあたかも吾人の驚愕を喚起する『自然』の生産物のごとく...
中井正一 「絵画の不安」
...閃めきのごときキレタ感情を喚起する...
中井正一 「物理的集団的性格」
...4かかる関連の情趣を喚起する物理的集団的性格の構成体は...
中井正一 「物理的集団的性格」
...4かかる関連の情趣を喚起する物理的集団的性格の構成体は...
中井正一 「レンズとフィルム」
...心的快感を喚起するまでゞある...
中原中也 「生と歌」
...少しでも自然現象に対する興味を喚起する機縁になれば有難いと思って書いたものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...社会的にも世論を喚起する積りである...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...世人の注意を喚起することも必要ではないかと思います...
牧野富太郎 「植物記」
...みずから自分の性能を喚起するだけの力を持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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