...若し又實行とは主觀内の作用が他の主觀作用を――一つの思想感情が他の思想感情を――喚起する事をも意味するならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ことさらに想像をたたきて天帝を喚起するを要せず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...要は只類似の心状を喚起するに在りとす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...コトパキシの高きは芙蓉の高きに勝るといえども後者が余の胸中に喚起する感情の百分の一だも余は前者のために発する能わざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...茲(ここ)に輿論(よろん)を喚起する目的の為に...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...映画の写し出す視覚的影像の喚起する実感の強度が...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...実際自分の経験では存外生徒の実験的趣味を喚起する効果があるようである...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...学生に対してもその方面の研究と興味とを喚起する様に心懸けて居る私としては...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...深刻悲痛な調子で相手の同情を喚起するというようなこともせず...
豊島与志雄 「程よい人」
...閃めきのごときキレタ感情を喚起する...
中井正一 「物理的集団的性格」
...4かかる関連の情趣を喚起する物理的集団的性格の構成体は...
中井正一 「物理的集団的性格」
...4かかる関連の情趣を喚起する物理的集団的性格の構成体は...
中井正一 「レンズとフィルム」
...それでなければいたずらに紛々たる擾乱(じょうらん)を文壇に喚起する道具に過ぎなくなります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...吾人の感情を挑撥(ちょうはつ)喚起するのがその根本義とすれば)かく浪漫派は内容の上から云って芸術的であるけれども...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...注意を喚起するためにことさらに複雑なる泣き方をして見た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その特有の感情の度合いを直ちに喚起する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...過去の諸知覚の心象を喚起する機能に他ならないからではないか? また...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この有名な学者の深遠な著作が正当に喚起する賞讃に参与するものではない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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