...喘(あへ)ぐやうな声ばかり立ててゐました...
芥川龍之介 「アグニの神」
...喘息やみのやうな犬の声が...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...――そうも喘(あえ)ぎ喘ぎ云うのです...
芥川龍之介 「藪の中」
...お末は喘ぐやうにして水を求めて居た...
有島武郎 「お末の死」
...汽罐は喘ぐのをやめて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...そこらにわずかに残喘(ざんぜん)を保つようにして巴渦(うず)を巻いている昔の街のさまをかえた...
田山花袋 「日本橋附近」
...後方の方で「大作――大作が――本当かの」と息を喘(はず)ませて...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...「綱手――」月丸は、荒い息を、吐き出すと同時に、喘ぐ声で叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...息ざしが喘(あえ)ぐようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...激しく肩で喘いでいた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...喘息(ぜんそく)もちであつた...
吉川英治 「折々の記」
...あとには三百の部下が彼と共に眼のいろ変えて喘(あえ)ぎ喘ぎ馳け続いてくる...
吉川英治 「三国志」
...これを」息を喘(き)って...
吉川英治 「三国志」
...喘(あえ)ぎをしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...喘(あえ)いでいる馬よりも...
吉川英治 「新書太閤記」
...喘(あえ)ぐ息で名乗ったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...喘(あえ)ぎも止まらぬうちに両手をつかえたがよいのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あのふたりの喘(あえ)いでいる地獄の淵(ふち)へ...
吉川英治 「親鸞」
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