...喘(あへ)ぎ喘ぎよろめき上ると...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...ただ苦し気に喘(あえ)ぐばかりだった...
海野十三 「流線間諜」
......
榎南謙一 「夜雲の下」
...パーヴェル・イヴァーヌィチは喘(あえ)ぎながら答える...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...喘息(ぜんそく)のためにほとんど息をつまらして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ぽんと叩くと、銭が儲かるし、ぽんと叩くと、人でも斬れるし――」「南玉」小太郎は、日吉(ひえ)神社から、爪立ち登りになってきた道を、千鳥形に、縫って上りながら、佇んで「わしは、もしかしたら、今度は、父と同じになるかも知れんが――深雪のことについてだのう」南玉は、肥った身体の、山登りに、もう、呼吸を喘がせて、肌衣一つになって、それでも、肌衣に、汗を滲ませながら、小太郎の言葉を聞くと(庄吉の嫁に、と、いわねえもんかの)と、思った...
直木三十五 「南国太平記」
...決して個人のいかなる孤立したる努力もがその集団の喘ぎ...
中井正一 「リズムの構造」
...才能の涸渇(こかつ)だろうか? 肉体の衰弱による自信の減退だろうか?喘(あえ)ぎながら...
中島敦 「光と風と夢」
...敷居の上に喘いでゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...喘(あえ)いでいた...
火野葦平 「花と龍」
...もう襲いかけた炎熱の下に喘(あえ)いでいた...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...札木合(ジャムカ)(喘いで)成吉思汗(ジンギスカン)! 待ってくれ!成吉思汗(ジンギスカン)何だ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...激しく肩で喘いでいた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...急に持病の喘息が差込んで来て...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...喘(あえ)ぎ喘ぎ急(せ)きたてた...
吉川英治 「大岡越前」
...喘(あえ)ぎながら集まって来る者もあったが...
吉川英治 「大谷刑部」
...喘(あえ)ぎ呻(うめ)いている穴蔵部屋のけしきである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...全身はくわっくわっと喘(あえ)ぎぬいている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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