...喉仏が痛くて、声が出ない...
...喉仏が張っている感じがする...
...喉仏が詰まっているような感じがする...
...喉仏の位置を指摘された...
...喉仏の形が特異的である...
...喉仏を見せて嚥下(のみくだ)す時の様子をする...
石川啄木 「鳥影」
...『楫は大丈夫かね?』『大丈夫でさ……』振返つて見て、『少し西になつたで――』『帆だと、楽だな? これなら、ぢき行つて了うね?』茶碗に波々と酒をついで貰ひながら、『旦那だから言ふがな? 昨夜困つちやつたゞ?』『何うして? 矢張、何か事があつたんだな?』顔を仰向けて、咽喉仏を見せて、茶碗の酒をぐつと船頭は呷りながら、『困つたにも何にも……何うしたら好いだか、本当に困つちやつた――』『何うしたんだ?』『泣かれちやつてな?』もう一杯ついで貰つたのを船頭はぐつと飲み干した...
田山録弥 「船路」
...変に喉仏(のどぼとけ)へからませた発音でもって何やら声高に英語を喋っていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...舌を出したり咽喉仏(のどぼとけ)を引っ込めて「あゝ」という気のきかない声を出したり...
寺田寅彦 「笑い」
...喉仏を露わにぬっと首がのびて...
豊島与志雄 「春」
...面(つら)の真中でも咽喉仏(のどぼとけ)でもお望み通りのところを突いてやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...咽喉仏(のどぼとけ)の角(かど)を尖(とが)らすほどに顎(あご)を突き出して...
夏目漱石 「坑夫」
...仰(あお)むくと間から咽喉仏(のどぼとけ)が見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...恐ろしい強力(ごうりき)に締められたものと見えて、喉仏は砕け、顔色は紫色に腫(は)れ上がって、二た眼と見られない悪相ですが、「おや?」驚いたことに、死骸の下には、山吹色の小判が一枚、キラキラと氷の中にめり込んで光っているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喉仏をヒクヒクと鳴らして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...咽喉仏へ行くほど深くなって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...咽喉仏が見えるほど大口を開いて...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...咽喉仏をゴロゴロ鳴らして...
火野葦平 「花と龍」
...細長い首の喉仏は金槌の先のやうに鋭く突き出てゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...高い咽喉仏(のどぼとけ)のぎくぎく動(うご)くのを...
宮沢賢治 「雁の童子」
...お久美さんは丈の足りない様な紗の羽織から棒の様に糸織の袴の膝に突出て居る二本の真黒な腕と気味の悪い程大きい喉仏をチラリと見て...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...小さな咽喉仏(のどぼとけ)を二三度グルグルと回(ま)わして...
夢野久作 「冗談に殺す」
...自分の喉仏を指さしながら...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索