...喉仏が痛くて、声が出ない...
...喉仏が張っている感じがする...
...喉仏が詰まっているような感じがする...
...喉仏の位置を指摘された...
...喉仏の形が特異的である...
...尖った喉仏(のどぼとけ)の動いているのが見える...
芥川龍之介 「羅生門」
...『楫は大丈夫かね?』『大丈夫でさ……』振返つて見て、『少し西になつたで――』『帆だと、楽だな? これなら、ぢき行つて了うね?』茶碗に波々と酒をついで貰ひながら、『旦那だから言ふがな? 昨夜困つちやつたゞ?』『何うして? 矢張、何か事があつたんだな?』顔を仰向けて、咽喉仏を見せて、茶碗の酒をぐつと船頭は呷りながら、『困つたにも何にも……何うしたら好いだか、本当に困つちやつた――』『何うしたんだ?』『泣かれちやつてな?』もう一杯ついで貰つたのを船頭はぐつと飲み干した...
田山録弥 「船路」
...長い首に喉仏が高く出ていた...
豊島与志雄 「足」
...枕から頭を滑らして喉仏を露わし...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...お齢(とし)が、お齢ゆえ」玄白斎の白い髯は、いつの間にか、光沢を失っていたし、眼の縁に、薄黒い影が滲み出し、頬の艶が無くなり、咽喉仏の骨が、とげとげしく突き出していた...
直木三十五 「南国太平記」
...秋風や唐紅(からくれない)の咽喉仏(のどぼとけ)という句はむしろ実況であるが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...吾輩が笑うのは鼻の孔(あな)を三角にして咽喉仏(のどぼとけ)を震動させて笑うのだから人間にはわからぬはずである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...仰(あお)むくと間から咽喉仏(のどぼとけ)が見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あ」ガラッ八の八五郎は咽喉仏(のどぼとけ)の見えるような大欠伸(おおあくび)をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分で首を縊った年寄の巡礼だったんです」「どうしてそれがわかったんだ」「喉仏はこわれて居たし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...咽喉仏(のどぼとけ)が大きく尖(とが)って見えた...
林芙美子 「清貧の書」
...咽喉仏へ行くほど深くなって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...咽喉仏が見えるほど大口を開いて...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...と喉仏(のどぼとけ)も見えるような大笑いをしてから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...咽喉仏をゴロゴロ鳴らして...
火野葦平 「花と龍」
...細長い首の喉仏は金槌の先のやうに鋭く突き出てゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...己の咽喉仏のあたりを指した...
正岡容 「小説 圓朝」
...小さな咽喉仏(のどぼとけ)を二三度グルグルと回(ま)わして...
夢野久作 「冗談に殺す」
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