...五分刈りあたまの前後へむッくり山脈のできた善智識顔(ぜんちしきがお)の坊さんらしいのが言った...
岩野泡鳴 「猫八」
...天晴の名僧善智識として多数人の尊敬を受けていた...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...病気を善智識とうけとり...
高神覚昇 「般若心経講義」
...南方はるかに五十三の善智識を尋ね...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それが何よりのぜんちしき(善智識)になりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...蛇も菩提(ぼだい)に導く善智識であらねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...なんでもかでも善智識の教えとして聞くよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...元慶八年勅して元慶寺伝法阿闍梨と為す」これほどの大善智識でありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...表向は古着屋の唯の親爺だが」「隱し念佛の先達だらう――善智識とか言ふさうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...善智識と言はるゝ先達は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...善智識と呼ばれる大先達自身でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御前(おまへ)には善智識(ぜんちしき)だから...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...僧侶善智識の一言を以て兵刃既に接するの戰を和解したるの例なきに非ず...
福沢諭吉 「帝室論」
...愚痴無智にして善智識に近からず...
南方熊楠 「十二支考」
...――ひとつ善智識のお悟(さと)しをうけたら胸のもやもやが...
吉川英治 「源頼朝」
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