...「世評に善くいはるる人も...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...――時頼、善く聞け、畜類の狗(いぬ)さへ、一日の飼養に三年の恩を知ると云ふに非ずや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...一切の 670技悉く長ずるは人の善くする事ならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...善く之れを利用したるの事實を説明すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又た出来得る限り善く政友会の利害をも考量したり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けれども彼はこの没論理の根底に横(よこた)わる色々の因数(ファクター)を自分で善く承知していた...
夏目漱石 「それから」
...その翌日吾輩は例のごとく椽側(えんがわ)に出て心持善く昼寝(ひるね)をしていたら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――へへへへへ善く存じておりますだって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...または連歌気分の和歌を善くしたから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...本人はフランス語を善くせざるゆゑ通訳に由りて申し立てたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...心持が善くて浮き浮きすると思ふと何だか俳句がのこのこと浮んで来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...真なる思想へ人々を善く導くということでなく...
三木清 「危機における理論的意識」
...画を善くするのを知つてゐたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...日本人は自分のデツサンの趣味を最も善く解して呉(く)れる国民であらうと思ふ」と云はれた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...説教を善くし、又特に遊説の弁に長ず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...さばかり他人に対して善く忍び給ひし父の...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...これを善く使うつもりだったことである...
吉川英治 「黒田如水」
...その妻が信者となって以来非常に善くなったのを見てキリスト教に関心を持ちはじめ...
和辻哲郎 「鎖国」
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