...茶店の老嫗(らうをう)あり、公の常人に非ざるを知り、善く之を遇す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...「世評に善くいはるる人も...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...善くっても悪くっても仕方がない...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...多く善く地を耕して人類の生活を豊かにせんことを希ふ...
石川三四郎 「土民生活」
...善く成熟したものは幾ら食つても腹を傷める様なことは無い...
石川三四郎 「百姓日記」
...平生善くない事ばかりやつてゐる議會に對しては...
石川啄木 「大硯君足下」
...善く世と推しうつりたらましかば...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...善くあるようにつとめなさい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...善く言へば、水のやうに淡泊であり、悪く言へば、底の浅い見栄坊の町といふ事になつてゐるやうである...
太宰治 「津軽」
...養蚕の季節などにも彼女は家中(うちじゅう)の誰よりも善く働いてみせた...
徳田秋声 「あらくれ」
...侯の勢力善く桂内閣を屈服して解散の代りに内閣を交迭せしむるを得べしと豫期したりしならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...善く之れを利用したるの事実を説明すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕の経験と善く似ているところが奇だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まず心を善くせよとの前提がなくてはならぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...総てあなた任せの他力信心で遣(や)つて行くのと善く似て居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...善く書けさうだな...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...わが不在中に僧来らば必ず善く接待せよと言って置き...
南方熊楠 「十二支考」
...」小説の善く售(う)れるに比してあるのは妙である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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