...「社會をよりよくすることによつてのみ自分をより善くすることが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...母上善くぞ歌ひしと讚め給へば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...改めて善くすることであるから...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...善く言へば、水のやうに淡泊であり、悪く言へば、底の浅い見栄坊の町といふ事になつてゐるやうである...
太宰治 「津軽」
...ただ善く笑うだけは止めても止まらなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...私がかかる自由を善く使用せず...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...アレース此らを悉く亡す、あとに殘るもの、 260無慚のやから、善く踊り、虚言を吐きて、同族の手より彼らの群羊と山羊とを掠め奪ふ者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...始終善く侯の指導に服從し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...詩を知れば酒ますます味あり詩を善くすれば酒いよいよ尊し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...そら御前の所へ善く話しに来た男があるだろう...
夏目漱石 「それから」
...嫌(いや)な者でもかえって善く見えたり...
新渡戸稲造 「自警録」
...実際の牡丹の花の大きく凛(りん)としたる所に善く副(そ)ひ申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...殊に初の二三卷が善く此特色を現して秀歌に富める事は余も亦之を是認す...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...書き方子供らしく真率(しんそつ)にして技術家の無邪気なる処善くあらはれたり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...」「あの初めの内は只當り前より善く氣を附けてくれたり...
森林太郎 「身上話」
...第一の夫人マドレエヌの聡明貞淑な性格が善く活躍して居るのと...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...僕は其れに答へて「日本人が先生のデツサンを最も善く解するか否かは疑問ですが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...今では夫君と同じく支那語をも善く話され...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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