...誰か善く彼を目して...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...我が新に獲たる友は、善く我を導けり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...若竹には晴代夫婦に善く懐(なつ)いてゐる子供があつた...
徳田秋声 「のらもの」
...是れ伯の晩節を善くするの道なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大岡氏は巧慧機敏の才子にして善く謀り善く働くと称せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それで悪い事が善くなる筈がないと信じてゐるのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...今日新橋の教坊にて薗八節三味線を善くするもの延園...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...住宅の上に善く代表した...
夏目漱石 「それから」
...『万葉』の歌は善くこれを現したるにあり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...それで夫婦中は非常に善く調和して居るから不思議だ...
正岡子規 「熊手と提灯」
...そのほか浮世画工を除けば善くも悪くも画工らしき者殆ど世になかりしなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...王いわく「吾子よ汝は善くした...
南方熊楠 「十二支考」
...ギリシア人殊に善く騎り馬上の競技を好みしが...
南方熊楠 「十二支考」
...それでいて兄には善く仕えて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼等の仲間には独逸新聞の社説をだに善くはえ読まぬがあるに...
森鴎外 「舞姫」
...説教を善くし、又特に遊説の弁に長ず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...この戦いをこれほどにまで善く戦ったということである...
吉川英治 「上杉謙信」
...いかに其處により善く生活してゆくか...
若山牧水 「樹木とその葉」
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