...楊柳に啾啾(しうしう)の声を生ずるは已(すで)に天下の伝称する所...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...どこかで啾々(しゅうしゅう)として鬼が哭(な)いているといったような...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...路に斃れしカラバンの枯骨碎けて塵となり魂(たま)啾々の恨さへあらしにまじる大砂漠もの皆滅ぶ空劫の面影君はこゝに見む...
土井晩翠 「天地有情」
...あの陣街道は鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)というところである」「鬼哭啾々というのは何です」誰かが抜からず反問したのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...雑談(じょうだん)の底には啾々(しゅうしゅう)たる鬼哭(きこく)が聞える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)の悲惨を...
蜷川新 「天皇」
...鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...人里はなれた光年の啾啾とした私語であった...
横光利一 「旅愁」
...剣は啾々(しゅうしゅう)と泣くのだ...
吉川英治 「三国志」
...冬葉啾々(とうようしゅうしゅう)一魏の大軍が呉へ押襲(おしよ)せてくるとの飛報は...
吉川英治 「三国志」
...天ただ啾々(しゅうしゅう)の声のみだった...
吉川英治 「三国志」
...かの啾々(しゅうしゅう)たる置文の声があったからである...
吉川英治 「私本太平記」
...鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)のそよぎをなし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...啾々(しゅうしゅう)と泣く声に似ている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...啾々(しゅうしゅう)と駈けているかと...
吉川英治 「親鸞」
...河原は鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)として...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...奥州の秋(あき)啾々(しゅうしゅう)...
吉川英治 「源頼朝」
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