...それじゃ往くがいい」お杉はそのまま一方の襖(ふすま)を啓(あ)けて姿を消して往った...
田中貢太郎 「春心」
...こいさんがその西宮の家へ毎日入り浸(びた)っていることが啓坊の兄さんの方へ聞えただけでも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...啓坊も亦(また)...
谷崎潤一郎 「細雪」
...桂子爵の手に依りて内部より内閣分裂の端を啓かしめたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「先刻(さっき)から?」啓介は首肯(うなず)いた...
豊島与志雄 「二つの途」
...啓介は勝手に眠ったり眼を覚したりした...
豊島与志雄 「二つの途」
...啓蒙され到達しなければならない...
中井正一 「歴史の流れの中の図書館」
...啓レ民而治主義等と相反するものである...
服部宇之吉 「荀子解題」
...啓吉の目の前に小さい女のハンドバッグが陽に濡れて叩かれているのが見えた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...――啓吉は正午の時間になると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...「拝啓...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ともかく、『算学啓蒙』、『算法統宗』等の書物が伝わり、これを基礎として日本の数学は起こることとなった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...非常に相互の魂を啓発し...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...お母さんへの啓蒙をこの頃やっているらしく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どっさり啓蒙的旅行記をかくようになったその間のジャンクションが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...啓発(けいはつ)された面持(おもも)ちであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...よく天(てん)の啓示(けいじ)をつかんでいる男児たちであることを知っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...日本の武士道は種々なる徳の形を取れどその根本は真義愛荘に啓示を得て物質を超越し霊的人生に執着するにある...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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