...当時の国士的記者気質(かたぎ)から月給なぞは問題としないで天下の木鐸(ぼくたく)の天職を楽(たのし)んでいた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...問題を問題としないやうな心ではないだらうか...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...あるいはそういうことを問題としないでも...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...ここではこれらの語のニュアンスを問題としない...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...その範囲が実際どのようなものであるかは問題としないが...
戸坂潤 「科学方法論」
...いつも世界を問題としないではいられない直観の筈である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...舞台にのぼるかのぼらないかは問題としないで...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...現代の文学者は問題としない...
豊島与志雄 「今日の条件」
...実現の可能性のありやなしやは問題としない...
豊島与志雄 「私の信条」
...易の經に列したのは春秋より先だとも考へられないから茲に問題としない...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...文芸に何が表現せらるべきかの如きは問題としないで...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...是非ともこの事実を問題としない訳には参りませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
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