...一羽の雛の生まれる為には卵の中の雛の啄(くちばし)と卵の外の親鳥の啄と同時に殻を破らなければならぬと言ふことを教へたものであります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...啄木、永く都塵に埋もれて、旦暮(たんぼ)身世(しんせい)の怱忙(そうばう)に追はれ、意ならずして故郷の風色にそむくうちに、身は塵臭に染み、吟心また労(つかれ)をおぼえぬ...
石川啄木 「閑天地」
...一金五圓也 上原政之助氏一金一圓也 柏田蕗村氏(校了の日 印刷所の二階にて 啄木生)(明42・2「スバル」二)...
石川啄木 「消息」
...鶯の声や啄木鳥のくちばしの音が澄んできこえる...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...悪魔におのが良心を啄(ついば)むに委せた...
海野十三 「恐しき通夜」
...お爺さんの投げ與へる餌を啄み...
太宰治 「お伽草紙」
...(昭和十五年十月)石川啄木さんの仙臺訪問小林茂雄博士との問答今朝の河北新報で關三郎氏の書かれた『仙臺訪問の啄木』といふ文章を興深く一讀した...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...昭和十一年の啄木の忌日前來訪された盛岡市の小林茂雄博士の御望みにより...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...撥ねる所を啄とか...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...がり/\と爪(つめ)で土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いては嘴(くちばし)でそこを啄(つゝ)いて又(また)がり/\と土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いては餘念(よねん)もなく夕方(ゆふがた)の飼料(ゑさ)を求(もと)めつゝ田圃(たんぼ)から林(はやし)へ還(かへ)りつゝある...
長塚節 「土」
...そうしてその一つを鳥が啄(つつ)いて空洞(うつろ)にしていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...啄木以下のお客様たちは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...石川啄木もその中にいた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...啄木は憤慨して語っていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...脂の乗った肉を啄(つつ)きに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...鳶(とび)・燕(つばめ)・啄木鳥(きつつき)その他多くの鳥類に行(いき)わたって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...丹色(にいろ)の小魚を長い嘴のさきに啄(つい)ばんで...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...啄木(たくぼく)の戦法を試みんと思うがどうじゃ」「啄木の戦法と仰せられますか...
吉川英治 「上杉謙信」
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