...啄木鳥(きつつきどり)...
石川啄木 「詩」
...またワシントン並に肉刀(ナイフ)で皿を啄(つゝ)つき出した...
薄田泣菫 「茶話」
...啄木(たくぼく)歌集『悲しき玩具(がんぐ)』を買い...
田中英光 「オリンポスの果実」
...今日午前仙臺放送局から頼まれて石川啄木に就ての話をするために今仙臺驛に着きました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...………では啄木がその當時どれ程苦心したことか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...其時の啄木さんのきまり惡さうならうばいの樣子を見て不快に思ひました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...裏の山の実を啄(つ)いばむ渡り鳥が群れ啼いて空を渡り...
富田常雄 「面」
...後ろの木の梢に啄木鳥が二羽もきて競って叩くのをきくともなくききながら水の底を眺めてると葦の芽が水面へはなかなかとどきそうもないのに穂さきを天にむけ力をこめて突き出ようとしてるのを そんなに日向(ひなた)がいいものかしら と思う...
中勘助 「島守」
...鵯(ひよどり)は南天の実を啄もうと縁先に叫び萵雀(あおじ)と鶺鴒(せきれい)は水たまりの苔を啄みながら庭の上に囀(さえず)る...
永井荷風 「写況雑記」
...そんだが鰹節はなにか土佐節か」と四つ又は啄を容れる...
長塚節 「芋掘り」
...威勢のいゝ啄木鳥は赤い腹を出したり黒い脊を見せたりしてぼく/\と幹をつゝいて居る...
長塚節 「隣室の客」
...二葉亭や啄木の方が...
中野秀人 「第四階級の文学」
...啄木の友人も、年々すくなくなり、今では金田一(きんだいち)京助博士をはじめ、片手の指にも足りないだろう...
野村胡堂 「胡堂百話」
...啄木の講演を済ませて神戸の諏訪山の宿へ二泊して...
林芙美子 「田舎がえり」
...それを鶏が来てちよいと啄んだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...啄木流に三行に書くと森に降る夕月の色我が踏みて木の実の割るゝ味気なき音はつきりものの音が響いて来て一寸面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...予が現に畜(か)う雄鶏は毎朝予を見れば啄(つつ)きに来る...
南方熊楠 「十二支考」
...刈り株がきれいに並びしきりに雀が落ち穂を啄(ついば)んでいた...
山本周五郎 「菊千代抄」
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