...謡(うた)を唱う...
芥川龍之介 「仙人」
...心を唱う最後の歌を...
池谷信三郎 「橋」
...刀尋段々壊(とうじんだんだんね)と唱うる時...
泉鏡花 「活人形」
...好きな蛙どもが装上って浮かれて唱う...
泉鏡花 「遺稿」
...一種の奇法を唱うるものあり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...何よりも坐って歌を唱うのがいやだ...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...男女同権などを唱うるのは間違った話であるが...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...弱き説を唱うるものなきにあらず...
福沢諭吉 「学校の説」
...私はロシアで唱うた時に...
三浦環 「お蝶夫人」
...すぐに二階のピアノに向うて大きな大きな声が出るつもりで「ローエングリン」の「エルザの夢」を唱うて見たら...
三浦環 「お蝶夫人」
...翌月私は日本劇場で「椿姫」と「ラストローズ」「庭の千草」を毎日三辺ずつ唱うた...
三浦環 「お蝶夫人」
...私は自分の「バタフライ」をせめても唱うた事が嬉しかったが...
三浦環 「お蝶夫人」
...むやみに国産奨励など唱うる御役人は心得て置きなはれ...
南方熊楠 「十二支考」
...予今時のいわゆる人種改良とか善胎学とか唱うる目的は至って結構だが...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の偈は牝鶏が卵を雷に破らるるを惧(おそ)れて唱うるようにも...
南方熊楠 「十二支考」
...嗄(かす)れ声のジャズ・シンガーの唱う恋歌に聞き惚(ほ)れていた...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
...最初の光が差した瞬間に群集は感謝の叫びを挙げ、歓喜の歌を唱う...
和辻哲郎 「鎖国」
...讃歌を唱う天使の群れのようににぎやかに快活にまたたいている...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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