...しかし「これが祖国を愛する自分の歩むべき唯々一つの道なのだ」と彼女はむしろ限りない喜びをもって...
石原純 「キュリー夫人」
...韓湘(かんしやう)唯々(ゐゝ)と畏(かしこま)りて...
泉鏡花 「花間文字」
...しかして聴衆は唯々諾々...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼の三国の干渉に唯々諾々と服従するものと精神に於て相似ている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...唯々諾々(いいだくだく)としてひき受け...
田中英光 「オリンポスの果実」
...そして唯々「共産主義を蹴飛ばし」「ファッショに転向」したという...
戸坂潤 「社会時評」
...或は騾馬の如く唯々として荷を運び...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...唯々(いい)としてお銀様に導かれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...唯々(いい)として来(く)るべきはずの小野さんが四五日見えぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...もしなにもかも唯々諾々(いいだくだく)と...
新渡戸稲造 「自警録」
...唯々として服従していた蘇我氏もまた...
蜷川新 「天皇」
...唯々(たゞ/\)口惜(くや)し涙(なみだ)なので...
樋口一葉 「この子」
...何事に就ても唯々諾々するのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...鉄工や機械工の仕事にはいかにもエキゾチックな感じがあるので、唯々好きだつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...唯々(いい)としてすぐには質子も出さなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...たのむぞよ」「……はっ」聖尋は、唯々、平伏したその体におこたえを見せたのみで、ことばも何も現わしえない...
吉川英治 「私本太平記」
...だから唯々(いい)として命に服し...
吉川英治 「私本太平記」
...何事にも唯々(いい)と従っているしかない...
吉川英治 「私本太平記」
ランダム例文:
不換紙幣 これ以上残念なことはない 付注
便利!手書き漢字入力検索