...唯々、惜しいことをしたと思い続けているのみである...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...唯々小田天庵は毎年大晦日に...
大町桂月 「秋の筑波山」
...唯々自然に従ふては如何と論ずる人があるかも知れぬが...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...自分は丹波栗を先生に進めたといふことで咏んだ二三首の歌を見せ先生は唯々じいつと見詰めて居られたが...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...もしなにもかも唯々諾々(いいだくだく)と...
新渡戸稲造 「自警録」
...唯々として服従していた蘇我氏もまた...
蜷川新 「天皇」
...唯々こゝろぼそく成りますとて身をちゞめて引退くに...
樋口一葉 「ゆく雲」
...月のお蔭でさうあるのを月幸ひすと云ひ又それを広く村全体に及ぼした差略など唯々恐れ入る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...唯々としてそれを招き入れたのが南部藩の盛岡...
本庄陸男 「石狩川」
...客曰く、唯々(いい)...
正岡子規 「古池の句の弁」
...唯々諾々と主人株...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...唯々(いい)として...
吉川英治 「三国志」
...父母の仇を報じる大孝ではないか」唯々(いい)として...
吉川英治 「三国志」
...若殿の気随気ままに唯々(いい)として引かれたのでは...
吉川英治 「私本太平記」
...はい」唯々(いい)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...唯々(いい)としてそこへ坐った虎之助を軽蔑(けいべつ)するように...
吉川英治 「新書太閤記」
...唯々(いい)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唯々恐れ入ってござりまする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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