...さらでだにふらふらと唆かされてゐる心持を...
石川啄木 「散文詩」
...唆(そその)かす様な草葉の香りを胸深く吸つては...
石川啄木 「鳥影」
...その唆(そその)かすような甘い香(か)を持った紅い果実が悪いのだろうか...
海野十三 「恐しき通夜」
...いささか私の興味を唆(そそ)ったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...お島は何となく胸を唆(そそ)られるようで...
徳田秋声 「あらくれ」
...育った環境と運命から脱(ぬ)け出ようとする反撥心(はんぱつしん)を唆(そそ)らずにはおかなかった...
徳田秋声 「縮図」
...その示唆を実現するに役立つような...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...夫は示唆の程度のものでしかない...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...この芸術領域に確立せる社会的集団的性格ほど大いなる示唆を与えるものはあるまい...
中井正一 「「壇」の解体」
...活動性と時間性とを示唆し意味するであらうあらゆる規定を戸口に置き棄て置き忘れねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...――康継はひじょうな興味を唆(そそ)られたらしい...
山本周五郎 「落ち梅記」
...唆(そそ)られるような気持は今でも忘れられない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...そんなふうに自分を唆しかけ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...高雄は唆られるような気持になり...
山本周五郎 「つばくろ」
...それは涌谷(わくや)が示唆したものであるし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...剣法の示唆より、幾分か十兵衛の心懐を歌ったに近いが、含味(がんみ)してゆかしい趣のふかい歌だと思う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一つの示唆をもっている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それらの機器類がどのようなものかは多くの彫刻によって示唆されていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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