...私は永い列をつくった他の人々と一緒に順番にグラント将軍に紹介され、彼に対して先入主的な僻見を持っていたにかかわらず、彼の静かな、品のよい、而も安易な声調に感心した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...春蘭などと品のよいこと仰(おっ)しゃるのです...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...品のよい瓦片を一つ二つ持って帰った...
伊波普猷 「土塊石片録」
...五の立派な人品のよい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...老女の顔はいつか優(やさ)しい品のよい伯母さんに復(かえ)っていたけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そのあたりに立ちまよう仄(ほの)かな品のよい薫(た)き物の香に鼻を撲(う)たれて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夫人の品のよい端麗な顔は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おちついた品のよい老人だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...今の庵主は五十許(ばかり)の品のよい老女で...
中里介山 「大菩薩峠」
...一枚書くと丁寧にお辞儀をする品のよい老女がいた...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...昔よりも深味のできた品のよい所が見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この人の田舎(いなか)風でなく上流の女房生活をしたらしい品のよい声(こわ)づかいに薫は感心して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「品のよい女物で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ところが本人に逢ってみると小柄な品のよい中婆さん...
山本笑月 「明治世相百話」
...品のよいカンタン...
山本笑月 「明治世相百話」
...希臘(ギリシヤ)や伊太利(イタリイ)から普及した古い美術の品のよい瀟洒(せうしや)な所が久しい間に外(ほか)から影響したのでは無いか...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...品のよい老女が通るのを見つけて...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...なかに人品のよい旅のお武家などもいました...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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