...十風は明方に苦しさうに咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...「金なら少々は僕の所にある」と三藏は自分の財布を出しかけると十風は瘠せた幽靈のやうな手を振つて尚コン/\と咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...瘠せた大きな頭を枕から落して敷蒲團に顏を埋めるやうにして咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...曩の咳よりも激しく咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...又十風も其以後ものをいへば必ず咳くので殆ど口を閉ぢてしまつたので其問題は再び持出されずに濟んだ...
高濱虚子 「俳諧師」
...咳くしゃみ等はもちろん...
谷譲次 「踊る地平線」
...泡沫たてゝ咳くを驚き眺め歩を返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...咳く毎に出た血痰も薄まり...
北條民雄 「戯画」
...咳くたびに命が縮んで行ったのだ...
松永延造 「職工と微笑」
...彼がつよく咳くと...
山本周五郎 「山彦乙女」
...これだナ」と咳くので立ち寄って見ると其処には三尺角ほどの大きな厚板が四五枚立てかけてあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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