...毎年咲くことだろう...
石川欣一 「可愛い山」
...あわ咲く御魂(みたま)といふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...野辺に咲く四季の花をごらんになる事が少いので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...君すでに亡してふてふ一つ渦潮のまんなかに炎天にたへて咲く花のうごいてゐる八月七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...沈丁花の咲く時分から...
田山花袋 「道綱の母」
...百草園田の畔(くろ)に赭(あか)い百合(ゆり)めいた萱草(かんぞう)の花が咲く頃の事...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今におもしれエ事が出て来るぜ」五の一赤坂氷川町(ひかわまち)なる片岡中将の邸内に栗(くり)の花咲く六月半ばのある土曜の午後(ひるすぎ)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...花は散れども春は咲くよ...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...村の會堂の廣場には辛夷(こぶし)の木に眞白い花が咲く...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...その葉は春のすゑにもえいで夏のきて一二茎をぬき桔梗の花に似たる小なるが七ふさ八ふさつどひて咲く也その色はむらさきなり...
牧野富太郎 「植物記」
...水仙(すいせん)の花は早春に咲く...
牧野富太郎 「植物知識」
...蚕豆(そらまめ)の花咲く景色なり...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...倫敦は軈て芳香(かおり)高い薔薇の咲く頃となった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...ほらりと梅が咲く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その晩は“咲く花の匂うが如き”とうたわれた千二百年前の天平びとに返った夢でもみるかもしれないと思ったほどだ...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月梅の花が白くつめたく一輪二輪と枯れた樣な枝のさきに見えそむる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...野萩の咲くころとなり...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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