...隣の薔薇(ばら)も咲き出すでしょう……遠いようだがまだ去年の事ですねえ...
有島武郎 「或る女」
...何だか金色の花が咲き出す...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...千島桜が咲き出すちょっと前だった...
高見順 「いやな感じ」
...見事に直なる花の咲き出すこと...
太宰治 「春夫と旅行できなかつた話」
...これから咲き出すつもり...
林芙美子 「晩菊」
...これから咲き出すつもり...
林芙美子 「晩菊」
...それの咲き出す頃が丁度私の田舎暮しもそのクライマックスに達するのではないかというような予覚のする...
堀辰雄 「美しい村」
...今年は犬のお正月犬さん大そうよろこんで初日の出をば拝みて「ヤァお目出度う」ワンワンワン花の咲き出す春の頃梅桃桜花見して犬さん酒にほろよひで三味線ひいてワンワンワン暑い/\と夏くれば海水浴としゃれ出して犬さん浜べでジャブ/\ と一生懸命泳ぎ出す雪ふり積る冬の頃犬さん中々元気よく町の中をばとびまはり「お正月来い」ワンワンワン...
槇村浩 「犬の一年」
...雪のまだあるうちに花が咲き出すから...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...青地の上に星を連ねたやうに咲き出す...
吉江喬松 「山岳美觀」
...菊花の咲き出すのに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...くしや/\に咲き出すとまことに厭はしい...
若山牧水 「秋草と虫の音」
...この花の咲き出す頃になると思ひ出される例の芭蕉の句の...
若山牧水 「樹木とその葉」
...藤の花の咲き出すまで...
若山牧水 「樹木とその葉」
...秋の來たのを知らせる花で先づ咲き出すのはこの木槿であらう...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そして春になると其処に意外に多くの山桜の咲き出すのが仰がれた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...その山に山桜の花の咲き出す頃の美しさである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...といううちにも渓間の魚をば山桜の花の咲き出す季節と結んで思い出し易い癖を以前から持っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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