...大きな簣(あじか)に容れて二人で差し担って往(ゆ)くのであった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...総之丞は簣の一群(ひとむれ)をやりすごしておいて...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...簣の横にいた横肥(よこぶとり)のした人夫の一人がそれを見て権兵衛の前へ出た...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...「銀六(ぎんろく)は頭を破(わ)りました」銀六と云われた簣の上の人夫は微(かすか)に呻(うめ)いていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...笊(ざる)と簣(あじか)の群はまた蟻のように陸(おか)へ往来(ゆきき)をはじめた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...「九仞(きゅうじん)の上に一簣(いっき)を加える...
夏目漱石 「一夜」
...千仞の功を一簣(いっき)に欠いたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...ある意味では百ジンの功を一簣(き)に欠いているようなところもおこるのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その蛇は簣(あじか)に何荷(なんが)ともなくありたりといえり...
柳田国男 「遠野物語」
...ある男が六十になった親を畚(もっこ)とか簣(あじか)とかに入れて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...やがて簣も棒もそこに置いてかえってこようとすると...
柳田国男 「母の手毬歌」
...または一夜に大湖を埋めようとして簣(き)を以て土を運んだ...
柳田国男 「山の人生」
...その簣の目をこぼれた一塊が...
柳田国男 「山の人生」
...これでまず九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠いてしもうたわ...
吉川英治 「私本太平記」
...九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠こう...
吉川英治 「新書太閤記」
...若(も)し九仭の功(こう)を一簣(き)に欠くあらば大遺憾(だいいかん)の至りなり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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