...……島家の、あの三重(みえ)さんやな、和女、お三重さん、お帰り!」と屹(きっ)と言う...
泉鏡花 「歌行燈」
...貴客(あなた)がたのお人柄を見りゃ分るに、何で和女、勤める気や...
泉鏡花 「歌行燈」
...それをアメリカ人何ぞ! という大和女性の気概をみせて...
上村松園 「作画について」
...和女(おまえ)は今日大層顔の色が悪いがどうかしたかえ」と妹を案じる兄の真情...
村井弦斎 「食道楽」
...和女のは何か心配のために気分が悪いように見える...
村井弦斎 「食道楽」
...万一の時のために和女の心をよく聞いておかなければならん」と兄の一言にお登和嬢はハッと思いて頭(こうべ)を下げぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おまえ)は実に素直だよ...
村井弦斎 「食道楽」
...和女が今まで人に逢って見ても悪人らしい人は一人もあるまい...
村井弦斎 「食道楽」
...だから和女(おまえ)が強(し)いてイヤと言わなければ大原と親類になってもいい」と兄妹の相談はここに至りてほぼ決しぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...帰って来なければ和女(おまえ)を連れて東京へ行く事になっている...
村井弦斎 「食道楽」
...今度始めて和女の事をそういって遣ったからきっと大悦(おおよろこ)びで帰って来るよ...
村井弦斎 「食道楽」
...お代の荷物は後から出す事にして明日の朝直(す)ぐに和女(おまえ)たちと一緒にお代を連れて東京へ行こう...
村井弦斎 「食道楽」
...和女だって副食物拵(おかずこしら)えは出来まい」雇婆「ハイ私には出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おまえ)が見たってお登和さんは好(い)い女だろう...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おまえ)は東京が始めてだから婚礼を済ませたら毎日満に各処(ほうぼう)へ連れて行ってもらうがいい...
村井弦斎 「食道楽」
...その中へ和女(おまえ)が丸髷(まるまげ)に結って満と一緒に歩いたらさぞ人が振返って見るだろうね...
村井弦斎 「食道楽」
...いつぞやの夏休みに帰って来た時分和女はまだ男の子と一緒に真黒になって荒(あば)れていたからこんなに変ろうとは思うまい...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おこと)の物思いも道理(ことわり)じゃが……この母とていとう心にはかかるが……さりとて...
山田美妙 「武蔵野」
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