...……島家の、あの三重(みえ)さんやな、和女、お三重さん、お帰り!」と屹(きっ)と言う...
泉鏡花 「歌行燈」
...それをアメリカ人何ぞ! という大和女性の気概をみせて...
上村松園 「作画について」
...和女(おまえ)たちが家を空虚(からあき)にして出たから明巣覘(あきすねら)いが入ったのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...こういう事は和女(おまえ)が生涯の心得になるからよく言っておく...
村井弦斎 「食道楽」
...和女のは何か心配のために気分が悪いように見える...
村井弦斎 「食道楽」
...もしや小山君の尽力その甲斐がなくって大原君がお代さんと婚礼する事に極まったら和女はどういう風に覚悟を定めるね...
村井弦斎 「食道楽」
...兄は優しき様子にて「和女(おまえ)がそう素直に出てくれれば私も安心だ...
村井弦斎 「食道楽」
...いよいよ大原君がお代さんと婚礼したら大原君の身を憐(あわ)れに思いあくまでも和女がお代さんを良夫人に仕立てて進(あ)げて大原君の幸福を増さしめるように心掛けなければならん...
村井弦斎 「食道楽」
...ホントにそうでございます」と自ら進んで答えしが中川は再び「そうして和女は外(ほか)へ好(い)い口を捜してお嫁に行かねばならん」とかく言われてお登和嬢俄(にわか)に愁然(しゅうぜん)と差俯(さしうつむ)きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おまえ)はまだ世中の事を知らんからそう思うのも無理はない...
村井弦斎 「食道楽」
...帰って来なければ和女(おまえ)を連れて東京へ行く事になっている...
村井弦斎 「食道楽」
...私と和女(おまえ)と二人で東京へ往(い)ってよく満とも相談した上にしよう」伯母「相談とは何の事です...
村井弦斎 「食道楽」
...お代の荷物は後から出す事にして明日の朝直(す)ぐに和女(おまえ)たちと一緒にお代を連れて東京へ行こう...
村井弦斎 「食道楽」
...東京へ連れて行ったら和女(おまえ)にも分るだろう」と伯父は最初よりお代の事に心進まぬを伯母や本家の父母に強(し)いられて満の嫁に定めしと見ゆ...
村井弦斎 「食道楽」
...和女だって副食物拵(おかずこしら)えは出来まい」雇婆「ハイ私には出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...お気立がお優しくって御親切で昨日(きのう)も私に半襟(はんえり)を買って下さいましたよ」主人「そこが和女の好いという処か...
村井弦斎 「食道楽」
...和女には実(まこと)の親...
山田美妙 「武蔵野」
...和女(おこと)も塗らずか」けれど一言の返辞もない...
山田美妙 「武蔵野」
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