...堺がそれに和するのでした...
石川三四郎 「浪」
...これに入黨することは兩派を融和するに好機會を與へるものと考へながら...
石川三四郎 「浪」
...客を慰和する趣きが著しく欠けている...
辰野隆 「パリの散策」
...不自然と不自然が完全に調和するのである...
寺田寅彦 「生ける人形」
...その箒(ほうき)の音がこれに和する...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...思うに仏教の根底にある無常観が日本人のおのずからな自然観と相調和するところのあるのもその一つの因子ではないかと思うのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...末廣重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野廣中氏の一派を脱黨せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由黨をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由黨は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の缺乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...溝川が貧民窟に調和する光景の中(うち)...
永井荷風 「水 附渡船」
...けっして他と融和することなく...
中島敦 「悟浄出世」
...これらの画は天地を畏敬し、自然に親和する、東洋人独特の思想感情の現われと見るべく、仏教の匂いはないが、墳墓のことで、霊界との交通について地相の吉凶を卜する、いわゆる風水説の信仰が篤かった時代だけに、実に敬虔で気魄に満ちたものだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...周囲の空気と融和する様になつた...
夏目漱石 「それから」
...代助は斯(か)くして双方を調和する事が出来(でき)た...
夏目漱石 「それから」
...日本の風土氣候とぴつたり調和する境地に入つた證左である...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...明るい楓材(かえでざい)を張りつめたこの船室にたいへんよく調和する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...また文明の進歩は当然にこの運動を緩和する傾向があるものであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これは比較的早く飽和するにきまっているし住宅地とすれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とにかく指導者の人は山田先生のお弟子さんでありケイコのはじめには宮城をよう拝し公演開幕の前には「国民の誓い」を唱和する式でそれも腹からまじめにやっている人が多いのです私はそれを信じよろこび勇んで先頭に立って働いたそれに劇団の中だけには自由で進歩的な空気があったそして何よりもそこにはまだ芸術らしいものが有ったのです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...どこの国のものとも並在し調和する国際性を有っているのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
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