「咋」の意味
口で噛む、かじるという意味をもつ漢字。「さく」と読み、単独で使われることはまれで、人名や地名の表記に見られる。
「咋」の例文(場面別)
- 学術・研究漢和辞典で咋の字義を調べると「噛む」と載っている。
- 日常会話名簿の咋という字が読めず、担当者に確認した。
小説での「咋」の使い方
...その鳴鏑(なりかぶら)を咋(く)ひて出で來て奉りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...呉公(むかで)を咋ひ破りて唾き出だすとおもほして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...次に大山咋(おほやまくひ)の神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...若山咋の神より下...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...また咋俣長日子(くひまたながひこ)の王が女...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...底の埴土(はにつち)を咋(く)わえ出て澤山の神聖なお皿を作つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...漁(すなどり)をしてヒラブ貝に手を咋(く)い合わされて海水に溺れました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その証拠には咋宵(ゆうべ)……」と...
薄田泣菫 「茶話」
...咋夜来の自分の身を思うた...
相馬泰三 「六月」
...咋夜の勘定残りの...
豊島与志雄 「悪夢」
...その身はさまざまの病(やまい)に冒(おか)されその心はくさぐさの思(おもい)に悩みて今日は咋日にまして日一日と老い衰へ行くを...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...私たちがヴェルダンに行ったのは咋年(一九三九年)の初夏...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...兄は咋夕の騒ぎのために...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...将軍虎を狩りて咋(くわ)れ死す...
南方熊楠 「十二支考」
...七寸ばかりの蛇が頭を狗に咋われて落ちたのだった...
南方熊楠 「十二支考」
...全く留守宅へ狼が推参して児を平らげんとする処をこの犬が咋い殺したと判った...
南方熊楠 「十二支考」
...石川県羽咋郡志加浦村上野)若狭(わかさ)の関谷川原(せきやがわら)という所は...
柳田國男 「日本の伝説」
...羽咋(はくい)川と末森城との中間地帯――出浜(ではま)...
吉川英治 「新書太閤記」
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