...斯くの如きは以て國民の理解の程度未だ本件の眞意義を咀嚼する能はざる一證左とすべし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...そして少数のある物は咀嚼し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かく咀いて烟(カマド)の上に置かしめき...
高木敏雄 「比較神話学」
...神の咒咀は永久なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...食道直下には「咀嚼胃(カウマーゲン)」と名づける袋があってその内側にキチン質でできた歯のようなものが数列縦に並んでいる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...先に咀ひし母も亦...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...呪咀だなどと申して...
直木三十五 「南国太平記」
...富(とみ)に対する一種の呪咀を引(ひ)き摺(ず)つてゐる様に聴(きこ)えた...
夏目漱石 「それから」
...その完全に咀嚼しつくされた妙味に...
長谷川時雨 「八歳の時の憤激」
...何かさわりがあって呪咀がきかなかったのだろうが...
久生十蘭 「魔都」
...奇怪なる呪咀(じゅそ)の挙動...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...やはり「咀嚼(そしゃく)するときの顔は醜いもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...間もなく黒焦になって校長先生を呪咀(のろ)わなければならなくなった私の...
夢野久作 「少女地獄」
...私の黒焦死体の呪咀(のろい)がどんなに真剣な気持のものですか……私たちの怨(うら)みの内容が...
夢野久作 「少女地獄」
...呪咀(じゅそ)の火...
吉川英治 「大岡越前」
...こいつをよく咀嚼してしまふとすぐ吐出して...
吉川英治 「折々の記」
...ようやく漢人に咀嚼(そしゃく)せられ始めたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...欧州文化の咀嚼(そしゃく)においても...
和辻哲郎 「城」
便利!手書き漢字入力検索