...殊に、宗教や倫理の範囲においてはいっそう東西洋の哲学的史実を頭にもって、これを咀嚼し、これを消化して、さらに前途に発展してゆく抱負がなくてはならぬ...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...これ明らかに社会的共同生活を呪咀(じゅそ)し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...これを咀嚼しつつ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もはや何等救済の咀文ではあり得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...斉彬を呪咀する一点に...
直木三十五 「南国太平記」
...むしろ自分から進んで彼の姿を咀嚼(そしゃく)しながらうろついていたのです...
夏目漱石 「こころ」
...そのうちにたがいに呪咀しあい...
久生十蘭 「新西遊記」
...花の部屋の畳の下から「五人坊主」の呪咀絵を見付けた経緯を話し...
久生十蘭 「魔都」
...奇妙な呪咀(じゆそ)の言葉をぶつ/\呶鳴り散らしたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...次第に自分の名前にまでも呪咀(じゅそ)を覚えたというのが...
牧野信一 「鬼涙村」
...これまで余が横臥(おうが)せるにかかはらず割合に多くの食物を消化し得たるは咀嚼(そしゃく)の力与(あずか)つて多きに居りし事を...
正岡子規 「墨汁一滴」
...よく咀嚼(そしゃく)して独自の風に凡てを変えた...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...間もなく黒焦になって校長先生を呪咀(のろ)わなければならなくなった私の...
夢野久作 「少女地獄」
...呪咀(じゅそ)に燃えつつ誓っているのであった...
吉川英治 「大岡越前」
...私の妻を奪わんとする高御曹司の執拗(しつよう)な呪咀(じゅそ)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よく咀嚼(そしゃく)しない我武者の吏(り)とのあいだに...
吉川英治 「源頼朝」
...ただその咀嚼(そしゃく)の程度がガンダーラ芸術よりもはるかに強かったために著しく独自な芸術となり得たのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ようやく漢人に咀嚼(そしゃく)せられ始めたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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