...呪咀(のろい)が利(き)く神(かみ)は...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...或は父母の呪咀と悲哀と隣人の道徳的弁明等を後にして梯(はしご)と縄とによる月夜の出奔を讚美したい...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...ひるの月み空にかゝり淡々し白き紙片(かみびら)うつろなる影のかなしきおぼつかなわが古きうたあらた代の光にけたれかげろふのうせなんとする昭和十三年三月清白しるす小序この廢墟にはもう祈祷も呪咀もない...
伊良子清白 「孔雀船」
...咀(のろ)ひぬる...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...半之丞の呪咀(じゅそ)が...
海野十三 「くろがね天狗」
...これを咀嚼しつつ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...耶蘇(やそ)が実(みの)らぬ無花果(いちじく)を通りかゝりに咀(のろ)うたら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...積極的な呪咀の秘法だ...
豊島与志雄 「オランウータン」
...邪法の呪咀を行っているが...
直木三十五 「南国太平記」
...「然し、呪咀も、時により、事により、人によって――」「いや、いやいや――」義観は、首を振って「斉興が当主ゆえ、その方の命にて、斉彬を呪ったとして、斉彬が当主となりゃ、これ、主殺しに当る――」「人事の推移の如き末の末でござる...
直木三十五 「南国太平記」
...なぜとも知らず、なにに由来する憂愁か、理解することができなかったが、今にして思えば、呪咀にみちた、この島の忌わしい形象(フィジイク)が私の官能に作用し、意識の深いところで逃れられぬ不幸な運命を感じていたのだった...
久生十蘭 「海豹島」
...昨夜読んだ「読書の技術」で咀嚼の理想は二百回噛むことだとあったので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕食もゆっくり咀嚼する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...葡萄から醸す霊液を咀う...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...1605何より切に忍耐を咀う...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無謀な暴挙を己は咀(のろ)う...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...けれど歯も咀嚼(そしゃく)しようとせず...
吉川英治 「新書太閤記」
...問題が単に輸入と咀嚼とのみにかかわっていないということである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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