...命乞いなど決してしない...
太宰治 「走れメロス」
...君の命乞いをしたのじゃ」ああ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...普通なら命乞いするところだが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...お前の生命乞いをして...
直木三十五 「南国太平記」
...あの男の命乞いをするといって騒いでいるそうでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...睾丸の命乞いは別として...
南方熊楠 「十二支考」
...おまわりさんにたのんで命乞いをしたから連れに来てくれという由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでみんなが哀れがって彼のために命乞いをしたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「それで、どうする」「里見老になにか意見があるか」「涌谷(わくや)を考えた」「命乞いか」「事情をよく話して、涌谷が口をきいてくれれば、――」七十郎は首を振った、「いかん、命乞いはいかん、そんな屈辱は忍べない、ここは肚(はら)をきめるときだ」「むろん、これはおれだけの思案だ」「それはできない、争いの根本は国老の失態だし、直接には一ノ関の手で、今村善太夫が故意にしたことだ、席次のことで恥をかいたうえに、また命乞いをするなどということができるものか」「ではどうしようというのだ」「おれの先祖は政宗公の直臣だった」と云って、七十郎はゆっくりと、手酌で一つ飲んだ、「伊東肥前(重信)が、天正十六年に、安積郡本宮の合戦で討死をしたことは、かくれもないことだ、いまこそ処士だが、おれの躯には先祖の血がながれている、おれは死にどきだけは誤らないつもりだ」「すると、死ぬつもりか」と十左が坐り直した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷に命乞いをしているのと同様...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして良人の劉表へ極力、命乞いをした...
吉川英治 「三国志」
...命乞いをすらしたのである...
吉川英治 「三国志」
...命乞いをいたしたのだ...
吉川英治 「三国志」
...新田へ命乞いして出るがいい」「いいえ」と彼女らは...
吉川英治 「私本太平記」
...命乞いに来た成政を...
吉川英治 「新書太閤記」
...男は哀号(あいごう)して命乞いの必死をみせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おらの命乞いを」「いいえ...
吉川英治 「野槌の百」
...彼はダリヨのために命乞いするものの言葉に耳を傾け...
和辻哲郎 「鎖国」
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