...自分たちの生命をつなぐためには...
海野十三 「三十年後の世界」
...運動はわずかに生命をつなぐ労働者の零細な金によって維持されている...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...ついには露命をつなぐことさえ容易でなくなる...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...ようやく命をつなぐという有様である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...以てあやうく露命をつなぐを得ているという身の上に違いないのであるから...
太宰治 「親友交歓」
...東京にてはいよ/\米の配給なくなり粗惡なるパンにて人民露命をつなぐやうになりしとの噂あり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...後には僅にお粥をもって命をつなぐようになる...
中里介山 「法然行伝」
...「あれは命をつなぐものだ」といふ考へが彼の頭を占領した...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...蓄音機の代理をする教師が露命をつなぐ月々幾片(いくへん)の紙幣は...
夏目漱石 「野分」
...人樣のお情けで命をつなぐ貧乏人ぢや」と宇古木兵馬の聲が洞(うつ)ろに響きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飴玉と板昆布(いたこんぶ)で露命をつなぐ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...まるで命をつなぐ空気を求めて闘っているという調子だわ」「君はハンスとの私の対話を正しく理解したね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...三百何十人かの生命をつなぐために――ですよ...
本庄陸男 「石狩川」
...(一)我が日の本の帝国の 国をば富ます第一は二寸の虫の吐き出づる 白き生糸と知られける(二)遠くは昔神代より 伝へ/\て三千年蚕の糸も集まれば 国の命をつなぐなり(三)生糸の光沢かゞやきて 光は及ぶよろづ国重なる産地数ふれば 長野に愛知群馬県(四)養蚕の業は古くより 御国を富ます業なるぞ国を思はん者は皆 勉め励めよ養蚕を(大正十二・三・一一)...
槇村浩 「養蚕の歌」
...あのエピメニデスが自分の食欲を抑えその命をつなぐのに用いたという霊薬を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生命を助かる道から生命をつなぐ道へという差し詰まった問題から...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ただ露命をつなぐに足りる程度に胃の腑(ふ)をしのいで来たに過ぎまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分たちの露命をつなぐ...
吉川英治 「平の将門」
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