...其或者は父母の命ずる儘に靈魂の上の他人に其身を任せて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...やがて集合を命ずる号笛(ごうてき)の音が...
海野十三 「怪塔王」
...わしは全船室に点灯を命ずると共に...
海野十三 「地球発狂事件」
...君子に店番を命ずると...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...「それぢや契約違反の賠償として二百円の科料を命ずる...
薄田泣菫 「茶話」
...人間は人形の命ずる処に従って人形を動かしているのに過ぎない...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...あたかも室の中にだれかがいてそれに沈黙を命ずるかのように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...朝廷へ参内する時の官服などを命ずる者である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...切腹を命ずる程の罪もないが...
直木三十五 「南国太平記」
...法律の命ずるところに従ってこのプランに突込んでいったのである...
中井正一 「機構への挑戦」
...やがてその主君の命の遥かなるかなたに芸の命ずるところの怖ろしい宿命に身をゆだねることとなるのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...これに退却を命ずるのでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに何か無形の警察があって弁士に中止を命ずるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...母親、身ぶりでいきなさい、と長女に命ずる...
新美南吉 「病む子の祭」
...情熱の命ずるままにパリへと走った...
野村胡堂 「楽聖物語」
...父と子と聖霊のおん名に依って命ずる...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...命ずるまでは手だしをするな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...君のお父さんを赦すように命ずる...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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