...彼の命ずる儘に兵士を率ゐて...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...『私に出來るだけは是非して上げねばならぬ!』と自分に命ずる樣に心に誓つた...
石川啄木 「鳥影」
...また拡張を命ずる...
大杉栄 「生の拡充」
...ただなんとなく心の奥にかかる行為を命ずる或る物が隠れているかのごとくに感じて...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...料理屋で食事するときに定食を命ずるか...
丘浅次郎 「落第と退校」
...僕の命ずるがままになってくれる...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...母親が給仕にソースを取ってくれと命ずると...
寺田寅彦 「柿の種」
...命ずるや?かなたに衆ともろともに留まり君を待つべきか?或は令を下し終へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なすまじき行爲(わざ)今君は再び我に命ずるや?』249 ヘーラクレースがトロイアを破りしこと V 638 以下...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天がこんな人間になって他(ひと)を厭がらせてやれと僕に命ずるんだから仕方がないと解釈していただきたいので...
夏目漱石 「明暗」
...ところが内部の矩の命ずることは必ずしも外部の矩の命ずるところと合致しない...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...貴方と私との結婚当初から今日までを回顧して私は今最善の理性と勇気との命ずる処に従ってこの道を取るに至ったので御座います...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...これはわれわれが独断で命ずるのではない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...彼はストア学派の規則が命ずる態度の中に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...他人に命ずるのとは全くあべこべの自由気儘な生活をする者が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり私の棹と櫂の命ずるままになった...
山本周五郎 「青べか物語」
...おれが命ずるのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...女が命ずるままに無雑作に抱え出して俥に乗せた...
夢野久作 「暗黒公使」
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