...彼の命ずる儘に兵士を率ゐて...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...わしは全船室に点灯を命ずると共に...
海野十三 「地球発狂事件」
...ずいぶんはげしい移動を命ずることであろう...
海野十三 「地球要塞」
...昨晩の東京地方の気象を問い合せて下さい」喬介の命ずるままに六階へ降りた私は...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...料理屋で食事するときに定食を命ずるか...
丘浅次郎 「落第と退校」
...雄志の汝進むべく命ずる處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これを顛倒していえば良心の命ずる所は一として心の欲せざる所はないことになる...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...もはや今日は私の良心の命ずるままに不自然なる既往の生活を根本的に改造すべき時機に臨みました...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...今一歩進んだら忠之が利章に切腹を命ずるだらうと云ふ處まで...
森鴎外 「栗山大膳」
...これは名を命ずるに及ばずして亡くなった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...他人に命ずるのとは全くあべこべの自由気儘な生活をする者が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貧乏なわたしを公費をもって元老官舎に養うよう命ずるよりほかに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...甲斐が酒の支度を命ずると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...同じ理由によって逼塞を命ずる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...夜半にも起きて酒を命ずるというふうで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私の意気地なさを冷笑するかのように……私を圧迫して絶対の服従を命ずるかのように……...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...――汝に命ずる」周瑜は厳かに...
吉川英治 「三国志」
...しかるにその免許状を与えないのみか神父の追放を命ずるというのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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