...生まれたままの美しい好意と欲念との命ずるままに...
有島武郎 「或る女」
...同じ仕事を甲にも乙にも丙にも一人々々に「君が適任だから骨を折ってくれ」と命ずる...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...陸軍大臣に麻布(あざぶ)第三連隊に総動員を命ずるという前代未聞の大騒ぎが起ったのであった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...警官の一人にこの場の屍体を見張っている様命ずると...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...何ごとも言葉の命ずるままに考え信ずるにいたりやすい...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...朝廷へ参内する時の官服などを命ずる者である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...叔孫は豎牛に命ずる...
中島敦 「牛人」
...頭の命ずる通りに動かないのだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...「犬に口輪をはめろとおっしゃるのでございますか」「それは法律(ほうりつ)の命ずるところだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...かれが船頭に、酒手をどっさりやるという約束のもとに、今ちょうどあのかどを曲ったゴンドラのあとを、目だたぬように少しはなれてついてゆけ、と命ずるとき、かれはせかせかと、おさえたような調子で話す...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...これは我々が独断で命ずるのではない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...これを自ら命ずるのであろうと思う...
三好十郎 「俳優への手紙」
...彼の誕生日を記念するために毎年の正月にはヘルマコスの命ずるとおりの費用を支出するよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人の命ずるところを命令する者よりも良く行い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...怒っている時は激情が命ずるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...紅茶とお菓子を命ずると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...聞けば死者があると占者(うらなひしや)がどの方角のどの地へ埋(うづ)めよと命ずる儘(まゝ)に...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...しかるにその免許状を与えないのみか神父の追放を命ずるというのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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