...一家は生命からがら伏見の親類へ避難したのでした...
上村松園 「あのころ」
...海軍さんと一緒に命からがら逃げて来たんだ」「此処に長いこと居るんだね」「もう四五十日も居る」「食べ物は?」「花田中尉さんが持って来た薬品を...
梅崎春生 「日の果て」
...命からがら逃げもどって来たところです」「なに...
海野十三 「火星兵団」
...久作が椿事に遭って生命からがら帰って来たのを感ちがいした喜助は...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...多分家を流されて命からがら此処へ駈(か)け込んで来たのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...命からがら逃げ出したモーパッサン(訳注 その小説『さすらい』参照)みたいにね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...小さな入江を目がけて命からがら駆け出して行く...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...命からがら逃げ出して来たなんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...命からがらで逃げて来やんした」窓の外は...
中里介山 「大菩薩峠」
...命からがら帰り着いたのはもはや夜半であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...彼は身を翻して命からがら逃げ出しました...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...まる三週間ベーリングの怒濤に翻弄されながら命からがらクエンスローへ到着するという段取りだ...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...それも命からがら登ったり飛んだりしておりながら...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...命からがら落ちのびて来たのですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...命からがら逃げ出して...
吉川英治 「三国志」
...命からがら都へ逃げ上り...
吉川英治 「三国志」
...北京(ほっけい)の関門に命からがら辿(たど)り着いた兵を数え入れても...
吉川英治 「新・水滸伝」
...命からがら峻険な山にのぼらざるを得なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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