...沙漠よりも静謐である絶望はヒトを呼び止める無表情である表情の無智である一本の珊瑚の木のヒトの頸(クビ)の背方である前方に相対する自発的の恐懼からであるがヒトの絶望は静謐であることを保つ性格である...
李箱 「且8氏の出発」
...家について曲ると、「青木さんよう」と、呼び止める...
鈴木三重吉 「千鳥」
...ここでは呼び止める一度一度に心理的の展開があって情緒の段階的な上昇があるから繰り返しがかえって生きてくるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...胸悪くなるほど汚(きた)ない古馬車を駆ってる御者を呼び止めることができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...電柱の影から不意に彼を呼び止める者があった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ふいに後ろから呼び止める声がする...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おい黒さん」口上言いが驚いて呼び止める...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は水島君から「一圓(アデインゑん)……」を繰り返しながら日本人を呼び止めると云ふ零落したロシヤ人の素人賣笑婦の話を...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...そして漸く一台の車を呼び止めることが出来た...
牧野信一 「疑惑の城」
...物蔭から五郎蔵が出て来て呼び止める...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...帯が自分を呼び止める気がする...
吉川英治 「江戸三国志」
...お蝶! と橋の袂(たもと)から呼び止めるような気がする...
吉川英治 「江戸三国志」
...お蝶さんや」呼び止めるまに...
吉川英治 「江戸三国志」
...率八」呼び止める声に...
吉川英治 「江戸三国志」
...「待て待て」ふいに物蔭から呼び止める声がした...
吉川英治 「三国志」
...内蔵助のほうから呼び止めるのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...つづらを開けて呼び止めると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...呼び止める女があった...
吉川英治 「八寒道中」
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