...その湯気が運ぶ匂に依って口に啣(ふく)む前にぼんやり味わいを豫覚する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...とにかく一種の味わいがあった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...頼もしき鶯の声を味わいつつ 阿佐ヶ谷の七葉山房にて清太道人梅が香や雷鳥の影まぼろしに春雪写山行どこから降るのかいつまで降るのか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...おそらく家にいて完全な自由を味わいながら長椅子の上に身体をのばすことができるときがいちばん幸福なのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この私という人間が文学芸術をどんなふうに読み味わい...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ともかくも私が捨てたい世にただ一つ深く心の惹かれる感じを味わい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々の舌にも何ともいえない味わいを感じさせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...スボンの理論を味わい得ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...味わい極めて雅致に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...異なる種類や変化やその味わいは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どこに味わいがあり余韻が残るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...生活の味わいが知らず知らずの間に濃(こまや)かになって来たことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しかも芭蕉翁の俳諧の味わいは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自分などの俳諧の味わい方は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...金持ちだけがそれを味わいに出かけて行く...
山川方夫 「暑くない夏」
...これはこれでまた味わいもあります...
山本周五郎 「橋の下」
...つぶさに彼女らの品(しな)さだめを味わい...
吉川英治 「私本太平記」
...きょうの勝ち軍(いくさ)を味わい...
吉川英治 「新書太閤記」
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