...智慧(ちえ)の実を味わい終わった人であってみれば...
有島武郎 「二つの道」
...露西亜料理や露西亜菓子を味わい...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...味わいが美(都会人の口に)でないので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...実は味わいを計る真の観念とはなり難い...
高村光太郎 「触覚の世界」
...味わいの深い狂いかたであると思惟(しい)いたします...
太宰治 「虚構の春」
...コックさんから貰った一瓶のビールを味わいながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...松茸蒸を味わいつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸時代を描くことに依って味わい得る郷愁への訴えである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...味わい尽されるのです...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...清められたすばらしい気分を味わいながら...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...「この物語の中のおれ達はおれ達に許されるだけのささやかな生の愉(たの)しみを味わいながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それでもお母さまの味わいというものを...
水谷まさる 「シンデレラ」
...彼がよく味わい知れる熱き思い骨髄にとおり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...より長く食べる物を味わいたいものだといった人がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう歪みの味わいは破れる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まだ充分に味わい出したことがない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...針のむしろに坐すような辛(つら)さを味わいつづけたものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし初めからこの両者のいずれをも正しく味わい得る人があるとすれば...
和辻哲郎 「能面の様式」
便利!手書き漢字入力検索