...ほんとうの花の趣きを味わいかねます...
上村松園 「女の話・花の話」
...「書物のうちのある物は味わい読まるべきであり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...フランス人がそこまで肉の優劣を味わい分けるのに感服し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その湯気が運ぶ匂に依って口に啣(ふく)む前にぼんやり味わいを豫覚する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...もしついぞ一度もそのキスの味わいを知らなかったら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...現にそうした経験を今日われわれは至るところに味わいつつあるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...ついに休息を味わい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...提灯を点(つ)けて歩くからそこに味わいがあるのだ」「あんまり味わいもありませんねえ」「ぐずぐず言わずに早く歩け」「弱ったなあ」「弱ることはねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いも寄らぬ驚きを味わいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんともいえぬ味わいの深い顔になる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...詩の節奏的な魅力を味わい尽すことも心得ていたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...メグはかねての望みがかなえられた満足を味わい...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...エピクロスの無憂園の甘い果実を味わい得てから後は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この「茶」の味わいが万般の風物に影響を及ぼしたのは云うまでもない...
柳宗悦 「工藝の道」
...すでに古りて木の味わい極めて深い...
柳宗悦 「工藝の道」
...見もし自分で味わいもしたが...
山本周五郎 「初蕾」
...名状しようのない歓びをも味わいながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...その味わい方をほかの人にも伝染させるのであった...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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