...自分が呱々(ここ)の声をあげて以来二十一年...
石川啄木 「雲は天才である」
...蔡温は彼れの死後七年にして呱々(ここ)の声を挙げました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...呱々の聲簡單で完全な...
千家元麿 「自分は見た」
...どういうものになるのかしら?……初めて明るみに出たその呱々(ここ)の声を聞いたとき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わが呱々の声を揚げた礫川の僻地は...
永井荷風 「巷の声」
...殊に自分が呱々(ここ)の声を上げた旧宅の門前を過ぎ...
永井荷風 「伝通院」
...いま呱々の声を上げ...
久生十蘭 「魔都」
...文久二年四月二十四日呱々(ここ)の声を挙げたのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...夜は日につぎ暁は夕べにつながりて絶えざれども呱々(ここ)の声と葬いの鐘の音(ね)との相交わることなく明け暮れし日夜はただ一つだになし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...呱々(こゝ)乳を索(もと)むる声...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...烏兎々呱々の声は唔(いご)の声に化せり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...呱々(ここ)の声が一つ新たに生れている...
吉川英治 「私本太平記」
...清次はそこで呱々(ここ)の声をあげたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...その没年の弘長二年から数えて聖人が呱々(ここ)の声をあげた九十年前は承安の三年...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...彼が呱々(ここ)の声をあげた年は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼は呱々(ここ)を揚げていたのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...乱世に呱々の声をあげ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...今し生れた呱々(ここ)の声する産室の附近にも...
吉川英治 「日本名婦伝」
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