...彼等が呱々の聲を擧げて以來絶間なく享けた教育とは...
石川啄木 「田園の思慕」
...蔡温は彼れの死後七年にして呱々(ここ)の声を挙げました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...科学小説はいまや呱々(ここ)の声をあげようとしている...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...呱々の聲簡單で完全な...
千家元麿 「自分は見た」
...赤ん坊は安らかに呱々の声をあげて生れるものだったということであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...どういうものになるのかしら?……初めて明るみに出たその呱々(ここ)の声を聞いたとき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余が呱呱の声を揚けたる赤子橋の角を曲り行けば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...殊に自分が呱々(ここ)の声を上げた旧宅の門前を過ぎ...
永井荷風 「伝通院」
...いま呱々の声を上げ...
久生十蘭 「魔都」
...映画がセルロイド工業と密接な関係において呱々(ここ)の声を上げたということは...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...回顧すると私が土佐の国高岡郡の佐川町で生まれ呱々の声を揚げたのは文久二年の四月二十四日(戸籍には二十二日となっているがそれは誤り)であって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...夜は日につぎ暁は夕べにつながりて絶えざれども呱々(ここ)の声と葬いの鐘の音(ね)との相交わることなく明け暮れし日夜はただ一つだになし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼が呱々の聲をあげた年は...
吉川英治 「折々の記」
...彼は呱々をあげてゐたのである...
吉川英治 「折々の記」
...清次はそこで呱々(ここ)の声をあげたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が呱々(ここ)の声をあげた年は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼は呱々(ここ)を揚げていたのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...今し生れた呱々(ここ)の声する産室の附近にも...
吉川英治 「日本名婦伝」
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