...(明治二十三年)恋に破れ世を呪う丈五郎は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...赤を呪う白の人々と...
谷譲次 「踊る地平線」
...呪うべきユダ★からこの方(かた)この地上に現れた最大悪党の一人であり――そのユダに彼は確かに顔も幾らか似ている...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...私はそういう料理法を呪う...
豊島与志雄 「「自然」」
...書かせた訳であるか――人を呪うと臍(へそ)二つで...
直木三十五 「死までを語る」
...自分達の家を呪う悪魔の化身のように思えた...
直木三十五 「南国太平記」
...歯を剥(む)いて二人を呪うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は彼女達を呪う...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ただレングル警官が地下室で惨めにうめきながら事件を呪うばかりであった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...今もの云った人を呪うように避けるように両腕を伸べて)この男をつれて行け! 死に!……死に! つれて行け!クレーヴシン (勝ち誇った熱心な調子で)ああ王様...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...何という呪うべき矛盾であったろう...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...心底から君主制を呪う気にはなれないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人々がトラヤヌスの記憶を賛えてネロのそれを呪うのを見て深く心をうごかされるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たしかにあれは幽鬼が出るのじゃ――幽鬼――異国人の幽霊が出てこの江戸城を呪うのに違いありますまい」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...大和淡路守(やまとあわじのかみ)という織田どのを呪う曲者(くせもの)...
吉川英治 「新書太閤記」
...子を盲愛するの余り人を呪う無知な老母の恐ろしさは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ちっとやそっと逢えたところでくそ面白くもねえじゃないか! 自分の命(いのち)を呪うのが本当だ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...愛なき批評を呪うようになった私には...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索