...……しかし俺は貴様たちを呪うようなことは断じてしないぞ...
有島武郎 「星座」
...遂に呪うべき吸血鬼と化した...
海野十三 「千早館の迷路」
...あたりまえの人間を呪うの余り...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...時には暖炉(だんろ)のかたわらにばかりかじりついている上官を呪うこともあろう...
高浜虚子 「丸の内」
...資本主義を呪う者...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...呪うべき句を三つ四つ蝉しぐれ死に場所をさがしてゐるのか・青葉に寝ころぶや死を感じつゝ毒薬をふところにして天の川・しづけさは死ぬるばかりの水が流れて熊本を出発するとき...
種田山頭火 「行乞記」
...技術を呪う如何なる宣伝と雖も...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...犯罪で始まり刑罰で終わるこの呪うべき年があろうとは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...書かせた訳であるか――人を呪うと臍(へそ)二つで...
直木三十五 「死までを語る」
...世子を呪うておる...
直木三十五 「南国太平記」
...それは、当然、階級制度の教えるところの優越性も原因することには相違ないが、それほど神尾というものが、百姓を、忌み、嫌い、呪うというのは、別にまた一つの歴史もあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...歯を剥(む)いて二人を呪うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一生呪うてやるとかいう言葉が盛んに書かれてあります...
浜尾四郎 「死者の権利」
...彼女達をたびたび呪うために棺から起き出して来るだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何という呪うべき矛盾であったろう...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...たしかにあれは幽鬼が出るのじゃ――幽鬼――異国人の幽霊が出てこの江戸城を呪うのに違いありますまい」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちっとやそっと逢えたところでくそ面白くもねえじゃないか! 自分の命(いのち)を呪うのが本当だ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...生きるために苦患を呪うものは腐れ...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
便利!手書き漢字入力検索