例文・使い方一覧でみる「周」の意味

...遊星や衛星は渦動につれて動いているうちにある位置に達するとその周囲を包んで回っているエーテルと釣合いの状態になる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス　Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳「宇宙の始まり」

...周囲（あたり）に人無きを幸ひ... 周囲に人無きを幸ひの読み方
石川啄木「赤痢」

...湯の表面の茶わんの周囲から熱が逃げるためだと思っていいのです...
寺田寅彦「茶わんの湯」

...屋敷の周囲を一周し... 屋敷の周囲を一周しの読み方
アーサー・コナン・ドイル　Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳「ボヘミアの醜聞」

...周知のことである... 周知のことであるの読み方
長岡半太郎「大阪といふところ」

...誰だ」周章（あわて）て跳（は）ね起きると... 誰だ」周章て跳ね起きるとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...夏姫の周りに立罩（たちこ）めた雰囲気が彼等を麻痺させていたのである... 夏姫の周りに立罩めた雰囲気が彼等を麻痺させていたのであるの読み方
中島敦「妖氛録」

...この老人からストーヴの周（まわ）りで「カムチャツカへ歩いて行った話」を聞くことも皆楽しみの種である... この老人からストーヴの周りで「カムチャツカへ歩いて行った話」を聞くことも皆楽しみの種であるの読み方
中谷宇吉郎「雪の十勝」

...×　　　　　　×　　　　　　×平次が堀周吉その他の惡者を縛り上げる間に周吉に荷擔（かたん）した親類達はコソコソと逃げ出しました...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...それも主人の寝ている二階へ自由に出入りの出来るものは、番頭の周助か、下女のお石か、娘のお喜多か、用心棒の力松の外にはないことになる」新吉は自分の智恵を小出しに見せつけて、ひそやかなる優越感にひたっている様子です... それも主人の寝ている二階へ自由に出入りの出来るものは、番頭の周助か、下女のお石か、娘のお喜多か、用心棒の力松の外にはないことになる」新吉は自分の智恵を小出しに見せつけて、ひそやかなる優越感にひたっている様子ですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...誰を縛るんだ」「上州屋の周太郎ですよ... 誰を縛るんだ」「上州屋の周太郎ですよの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...およそ三千人からの見物を池の周囲に集めてしまったが... およそ三千人からの見物を池の周囲に集めてしまったがの読み方
久生十蘭「魔都」

...三宅周太郎が日日に... 三宅周太郎が日日にの読み方
古川緑波「古川ロッパ昭和日記」

...」と、周子は、さつき私が何か話し出したことに就いての続きらしく、呑気さうに良子と語らつてゐた...
牧野信一「毒気」

...その周囲に幾層の車輻状をなして沢山な葉がついているが... その周囲に幾層の車輻状をなして沢山な葉がついているがの読み方
牧野富太郎「ムジナモ発見物語り」

...なんだか急に身の周りへ灯がひとつ点ったようで... なんだか急に身の周りへ灯がひとつ点ったようでの読み方
正岡容「寄席」

...今古句数首を引（ひい）て俳家の用意周到なる処を指摘し... 今古句数首を引て俳家の用意周到なる処を指摘しの読み方
正岡子規「俳諧大要」

...そういう情勢が宗麟の周囲で動き始めた後... そういう情勢が宗麟の周囲で動き始めた後の読み方
和辻哲郎「鎖国」