...他所(よそ)ながら家々に別れを告げようと...
石川啄木 「天鵞絨」
...給仕服の少年が入ってきてメアリ・サザランド嬢と告げるや...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...以上第一の点は、文芸批評たるべきものが、今日の所謂「文芸批評」よりも遙かに広く大きなそしてオリジナルなものであり得ることを、告げている...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この着いたことを直ちに藩に届け、親類にも告げた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...森本の居所もまたその言伝(ことづて)も主人夫婦に告げられないという弱味を有(も)っているには違ないが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人に告げられんでも人に知られているなと云う自覚を彼等に与うるだけが愉快である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...同じく弔問に來た佐佐木茂索とともに暇を告げて銀座へ出た...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...養漁場の宇佐見金蔵……」御面師は節をつけて夫々の宛名を私に告げるのであつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...ようやく完結を告げたところの東征西伐は...
柳田国男 「山の人生」
...若い家士が来て客だと告げた...
山本周五郎 「末っ子」
...よほど知也はここにいることを告げようかと思ったが...
山本周五郎 「めおと蝶」
...あわただしく告げた...
吉川英治 「剣の四君子」
...以前から誼(よし)みを持って、お互いに扶け合ってきた友人ではあるが」と、姓名を告げると、趙子龍は、非常に驚いて、「では、かねがね噂に聞いていた関羽、張飛の二豪傑を義弟(おとうと)に持っておられる劉玄徳と仰せられるのはあなたでありましたか...
吉川英治 「三国志」
...呂布へもその由を告げて...
吉川英治 「三国志」
...駸々(しんしん)と堺に迫りつつある事態を告げ...
吉川英治 「三国志」
...かならず違背あるなかれと告げよと云い終ると...
吉川英治 「三国志」
...『そうかっ!』両家老に告げる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心からの哀別を告げて早足に立ち去った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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