...第一より第二十に至るまで恩賞の次第を告げて大いに騎土を勵まし...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...今シベリアに不定期の春が来たことを告げて...
海野十三 「地軸作戦」
...わが生涯というものは今や全く過去に属して已(すで)に業(すで)にその終局を告げてしまったものとしか思われない...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...うぐひすは春の行く時遣瀬なき思ひをわれに告げ秋雨さむき夜となれば声をかぎりに(こほろぎ)はいまはの苦しみをわれに訴ふ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
......
夏目漱石 「カーライル博物館」
...丁寧に暇(いとま)を告げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妻が夫を忘れたときに鏡の破片が鵲(とり)になつて夫に告げたといふことや...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...夕(ゆうべ)の祷(いのり)の鐘のひびきも満ちあふれるようなよろこびを告げる...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...クロオデルの「マリアへのお告げ」を読んだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...神また考え直して蜥蜴を人間に遣(や)り人死すべしと告げしむると...
南方熊楠 「十二支考」
...三田は九箇月間着通した紺サアジ服に別れを告げて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...細君にだけいとまを告げておもてに出た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それに舷側に並んでハトバの見送り人と別れを告げている十人あまりの船客の気配と...
三好十郎 「樹氷」
...彼の許に来て彼を聖列に加えた旨を告げた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伊藤とも加藤とも云はれずマルチノと告げられた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...夜明けとともに、弦鳴鼓雷(げんめいこらい)、両軍は戦端を開始していたが、やがて中軍を割って、曹操自身すがたを現し、「玄徳に一言いわん」と、告げた...
吉川英治 「三国志」
...きょうはもう暇を告げる考えでいたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...急を陸(おか)に告げた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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