...人に告ぐべきにはあらねば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その声が他所もしくは他家に起こりし出来事を察知して人に告ぐることあり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...協同親和会もまた「檄して天下の志士に告ぐ」なる一文を諸方面へ発送した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...病の危篤なるを告ぐるなり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...初更(しやかう)を告ぐる頃にやあらん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しばらくの別れを握手に告ぐる妻が鬢(びん)の後(おく)れ毛(げ)に風ゆらぎて蚊帳(かや)の裾ゆら/\と秋も早や立つめり...
寺田寅彦 「東上記」
...其塵深き人の世の夕暮ごとに聲あげて無限永劫神の世を警しめ告ぐる鐘の音...
土井晩翠 「天地有情」
...されどわれなんじらに告ぐ...
永井隆 「この子を残して」
...土語の聖書を唯一の参考にして(「我誠に汝らに告ぐ」式の手紙だから...
中島敦 「光と風と夢」
...〈全軍将兵に告ぐ...
久生十蘭 「だいこん」
...山の霧寂滅為楽としも云ふ鐘の声をば姿もて告ぐ祇園精舎の鐘の声諸行無常の響ありといふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...試みに告ぐ、後進の少年輩、人の仕事を見て心に不満足なりと思わば、みずからその事を執(と)りてこれを試むべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...何とか二獣を離間せんとて師子に告ぐらく...
南方熊楠 「十二支考」
...所を告ぐべしといった後...
南方熊楠 「十二支考」
...すなわち具(つぶ)さに情を以て告ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...その八十三蘭軒は菅茶山に告ぐるに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誠に汝らに告ぐ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...贖罪の希望」「ソロモンの裁判」「天使羊飼に救主の誕生を告ぐ」「最後の審判」などであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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