...而も人が自ら進まむが爲に別離を告ぐるを要する處は――自らの後に棄て去るを要する處は――曾て自分にとつて生命の如く貴く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...之を得たるを告ぐ...
高木敏雄 「比較神話学」
...火遠理ノ命に此由を告ぐ...
高木敏雄 「比較神話学」
...告ぐる人三たりありて吾等辛(やうや)く首肯(うなづ)きぬ...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...さういふ時に耳の近くで蜩の晩涼を告ぐる銀鈴が爽かに響くと...
近松秋江 「箱根の山々」
...眞(まこと)か? 心われに告ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...225地に光明を告ぐるべく曉(あけ)の明星あらはれつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...告ぐる所は屹(き)と成らむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我れ禍を告ぐるためこゝに汝をおとづれず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...土語の聖書を唯一の参考にして(「我誠に汝らに告ぐ」式の手紙だから...
中島敦 「光と風と夢」
...「遊撃隊に告ぐ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...(一)たそがれ告ぐる鐘の音に誘はれて散る木々の葉の雪は夕日に照りはへてげに厳めしの銅像や(二)自由の祖先高知市の偉人を偲ぶ銅像の其の勇ましき姿こそ永き偉人のかたみなれ(大正十三・一・六)...
槇村浩 「板垣先生の銅像を拝して」
...汝我らに戦いを告ぐ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...初筮は告ぐ...
横光利一 「馬車」
...告ぐるに曹操の悪罪十箇条をあげ...
吉川英治 「三国志」
...天運果たしてこの事をすでに告ぐ」と...
吉川英治 「三国志」
...本能寺へ事を告ぐる者などもあれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...細作(さいさく)(密偵)どもの告ぐるを聞けば...
吉川英治 「新書太閤記」
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