...登志子は呆然とそこに立っていた...
伊藤野枝 「わがまま」
...僕は大福餅を売る水兵服の少女町子の顔を暫くは呆然と見詰めるばかりであった...
海野十三 「深夜の市長」
...呆然として立ちつくしていたが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...呆然と佇(たたず)んでいた...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...呆然とするだけで...
太宰治 「わが半生を語る」
...直吉はただ呆然として...
豊島与志雄 「土地に還る」
...呆然としておりました...
直木三十五 「南国太平記」
...みんなは呆然としてしまつた...
新美南吉 「耳」
...屋上庭園に、人間が居るとは気が付かなかったでしょう」「何うしましょう」二人は、呆然として、厳重に錠(ロック)された扉の前に立ち尽しました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...呆然として我を忘れた石川良右衛門に返しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...呆然とつっ立っていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」私は呆然としてしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は呆然と座り、いつまでも口笛を吹いていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...金五郎は呆然と立っていた...
火野葦平 「花と龍」
...「長脇差試合」ではたゞ呆然とした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...呆然と見入っているきりだ...
牧逸馬 「双面獣」
...彼女を呆然とさせた...
牧野信一 「鏡地獄」
...時々呆然と眺める眼の前の木々の間や...
牧野信一 「鏡地獄」
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