...教会員ら呆然として為(な)す所を知らず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...私は呆然として暫時(しばらく)は全く夢を見ているような気持でした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...呆然として居られ...
太宰治 「右大臣実朝」
...人生の優しさに私は呆然とした...
太宰治 「東京八景」
...呆然とするだけで...
太宰治 「わが半生を語る」
...子供達の呆然と眼を瞠(みは)り立つてゐる対岸を尻眼にかけて疾駆し去るのであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」私が呆然としていると...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その場に呆然と立ちすくんでしまった...
永井隆 「長崎の鐘」
...錢形平次は手の下しやうもなく呆然として居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...呆然とながめていた...
久生十蘭 「白雪姫」
...呆然としている女中を尻眼にかけ...
久生十蘭 「魔都」
...皇太子アレクシスに皇位を継承させる留保条件つきで呆然と退位を承認したが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...今夜もまた彼は病棟の裏の孟宗藪の中に立つて呆然と碧白い空間を眺めてゐることであらう...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...少年が呆然として汚い手の平を見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...肉親の人々の顔かたちがいくつとなく浮びあがり、その中にはもうこの世にゐない人達の、たゞ呆然と、とり済した御面が、ありありと入り交つてゐた...
牧野信一 「病状」
...呆然とNの重味に堪へながら...
牧野信一 「舞踏会余話」
...座敷の真中に呆然と棒立ちになっている仙太郎の姿が見える...
三好十郎 「斬られの仙太」
...しばらくはその葉書をみつめたまま呆然としていた...
山川方夫 「愛のごとく」
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