...彼は呆然としたように看板を見つめながら突っ立っていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私は呆然としてしまいました...
太宰治 「恥」
...私は酔ったように呆然として歩いていった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...呆然としてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...次の日は朝の程に鵜戸の窟にまうでゝ其の日ひと日は樓上にいねてやすらふ手枕に疊のあとのこちたきに幾時われは眠りたるらむ懶き身をおこしてやがて呆然として遠く目を放つうるはしき鵜戸(うど)の入江の懷にかへる舟かも沖に帆は滿つ渚にちかく檐を掩ひて一樹の松そばだちたるが...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...黒板を背にして呆然と...
南部修太郎 「猫又先生」
...玉蜀黍かくばかり胸の痛むかな二十五の女は海を眺めて只呆然となり果てぬ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...呆然としている女中を尻眼にかけ...
久生十蘭 「魔都」
...皇太子アレクシスに皇位を継承させる留保条件つきで呆然と退位を承認したが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...まったく呆然とした...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...肉親の人々の顔かたちがいくつとなく浮びあがり、その中にはもうこの世にゐない人達の、たゞ呆然と、とり済した御面が、ありありと入り交つてゐた...
牧野信一 「病状」
...若宮 …………(呆然と...
三好十郎 「冒した者」
...しばし呆然としてゐた配達夫が...
三好十郎 「おスミの持参金」
...飛退り呆然と見ている...
三好十郎 「斬られの仙太」
...座敷の真中に呆然と棒立ちになっている仙太郎の姿が見える...
三好十郎 「斬られの仙太」
...一時は呆然とした...
吉川英治 「新書太閤記」
...「…………」近習たちは、呆然として、佇(たたず)んでいた...
吉川英治 「柳生月影抄」
...呆然としている中に...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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