...教会員ら呆然として為(な)す所を知らず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...呆然と立ちすくんでいる二人の前で...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...半ばは呆然として房一の行つた方を眺めてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...呆然とした顔付だった...
豊島与志雄 「丘の上」
...」私が呆然としていると...
豊島与志雄 「秦の出発」
...それはいけませんワ、父と、花房さんと、千種さんが在(いら)っしゃるんです――エ? ――謄本(コピー)は? 御存じない、どうしても――」花枝は受話器を握ったまま、途方に暮れて、呆然と父の顔、花房探偵の顔、千種十次郎の顔を順々と見廻しました...
野村胡堂 「女記者の役割」
...私は呆然として暫くは口も利けませんでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...尾崎君は吃驚し、呆然とし、それから異常な感激にうたれて立ちあがつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...私は呆然と坐り、いつまでも口笛を吹いていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分を支配する知覚を失つた人間の顔を、直吉は、呆然とみつめた...
林芙美子 「瀑布」
...私は呆然と座り、いつまでも口笛を吹いていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あの悲惨と豪奢の対比が学生を呆然とさせた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...石と同じ物質!」此の答えを聞いて私は呆然として了ったのである...
松永延造 「職工と微笑」
...呆然としました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は唯呆然として開(あ)いた口が塞(ふさ)がらなくなるばかりであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...間もなく彼らは呆然となつて了つた...
横光利一 「頭ならびに腹」
...ロダン後援会の人々でさえ呆然としてしまったのだそうです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...呆然としてしまった...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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