...眞間の江や先づ引く汐に背き得ず靡く玉藻はすべなし吾君(わぎみ)いたづらに言(こと)うるはしみ何せんと君が思はむ思ひ若しも手古奈は詞には判然と言うて居れど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...こちらは富岡兼吾君...
林芙美子 「浮雲」
...九月二十四日(水曜)曇雨CBCTV「金吾君行状記」...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今の金吾君でもいい...
三好十郎 「樹氷」
...金吾君、上の方もズッと塗るの?金吾 (声が出くぐもって聞えるのは、半出来のカマの内側にもぐり込んで、その下方を石でならす仕事をしているからである)いえ、上の方は結構でがす...
三好十郎 「樹氷」
...へっ! 滑稽だよ! え、金吾君、滑稽に見えるだろ僕は?金吾 そんな……(ゴトゴト言うが、くぐもって聞えぬ)香川 いや、そこから出て来てくれるなよ...
三好十郎 「樹氷」
...金吾君?金吾 香川さん...
三好十郎 「樹氷」
...勝介 ああ金吾君か...
三好十郎 「樹氷」
...舌打ちをしながらガタピシ仕度をする横田)林 さあ金吾君...
三好十郎 「樹氷」
...金吾君が訪ねて来て二人でこっちへ来たと言うからね後をつけてきたが...
三好十郎 「樹氷」
...さっきからお前が言ってたホントの父親ではないと言うわけか? 金吾君...
三好十郎 「樹氷」
...何とでも言いなさい! どうだな金吾君...
三好十郎 「樹氷」
...どうもこんなことになるというのが、金吾君が、せっせと百姓をして、ああやって人の手をつけねえ奥地で立派な水田持ちになったのを、黒田さんとの関係が出来たからだと、みんな見るだなあ...
三好十郎 「樹氷」
...どうで金吾君の供出も...
三好十郎 「樹氷」
...あの春子つう人を金吾君が好きになってるのばなんか怪しからんことのように見るだなあ...
三好十郎 「樹氷」
...敏行 どうも、すまん、なんと言ったらいいか、金吾君、ありがとう、ホントに――(少し落ちついてムシャムシャと音をさせて握り飯を食う)金太 (置手紙を読んでいたのが)ああ、こらあやっぱり、敏子さんが書いていったもんだ...
三好十郎 「樹氷」
...ただ泣く)金吾 ……どうしたんでやすか?敏行 ……(やっと泣きやんで)金吾君...
三好十郎 「樹氷」
...「敬吾君はいつ頃お帰りで……」老婆は眼をショボショボとしばたたいた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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