...葛(くず)の葉を吹き返す風の中に...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...それでも息を吹き返すこともやと思いながら...
伊藤左千夫 「奈々子」
...やがて女が息を吹き返すと...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...半分化石し掛った思想は耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)が如何に蘇生(よみがえ)らせようと骨を折っても再び息を吹き返すはずがない...
内田魯庵 「四十年前」
...息を吹き返すと、その男は直ぐ刀の柄(つか)に手をかけて、先刻(さつき)悪戯(いたづら)をした男に詰め寄つた...
薄田泣菫 「茶話」
...弁信は息を吹き返すと間もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...白く吹き返す所だけが...
夏目漱石 「それから」
...息を吹き返す道理はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...息を吹き返す道理はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本人は息を吹き返すことになるだろう」「そんなものですかね」二人の話は結論に入る前に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ロンドンは再び息を吹き返すよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...やがて息を吹き返すであらう音無が...
牧野信一 「鬼の門」
...辛うじて息を吹き返すかの如きでもあつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...こう云ってかなたを指差したならばさすがの驢馬も往時の花やかな夢を思い出して息を吹き返すであろうと考えたが無駄になった...
牧野信一 「ゼーロン」
...息を吹き返すほどの始末だから...
牧野信一 「剥製」
...やがて息を吹き返すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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