...安田家の庭の池の側へ落ちてどうかにか息を吹き返したのである...
芥川龍之介 「本所両国」
...暫(しばら)くしてようよう息を吹き返した...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...絞首から息を吹き返して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何時息を吹き返しても...
中里介山 「生前身後の事」
...松竹新派としても息を吹き返した形だし松竹が東京へ乗り出して来たこれが最初の勝利の合戦であった...
中里介山 「生前身後の事」
...どこのお方やら一向にわかりませんので……幸いに呼吸(いき)は吹き返しましてただいま...
中里介山 「大菩薩峠」
...地上へ差置かれたところで息を吹き返したために...
中里介山 「大菩薩峠」
...問題の男が息を吹き返したものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...でもよかった、息を吹き返して、ここまで逃げ出すことができた点に於ては、幸内よりもズット優った運命を恵まれている...
中里介山 「大菩薩峠」
...案外早く息を吹き返したのは...
中谷宇吉郎 「ケリイさんのこと」
...急に瞑想(めいそう)から呼息(いき)を吹き返した人のように立ち上がった...
夏目漱石 「こころ」
...薄赤く吹き返してきて...
夏目漱石 「三四郎」
...あいつの才能でまた息を吹き返します...
林芙美子 「浮雲」
...船長がこれに少しもひるまず、二番目に長い導火線を叩いた途端、全く衝撃や振動もなくロケットは再びぐんぐん上昇し、息を吹き返した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...サイパンも息を吹き返して...
牧野信一 「酒盗人」
...三月二十九日 晴明るい朝の光にようやく息を吹き返した...
松濤明 「春の遠山入り」
...その船頭の女房の介抱で息を吹き返したんですってさあ...
夢野久作 「支那米の袋」
...そこから息を吹き返して来ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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