...うるさいから、火を吹き消すと、また自分は闇の床を拔け出て、軒から直ぐ下へ飛び降り、そこの流れに添ふて、思ひ出の多い田の中をまごついてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あかりを吹き消すけはひがした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あかりを吹き消すと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なんの音沙汰(おとさた)もなく突然吹き消すように消えてしまったのは...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...何を吹き消すか、何を滅するか、といえば、いうまでもなく、苦を吹き消し、「苦」を滅することであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...単に吹き消すのはその小用である...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...ふっと提灯を吹き消すのが眼についた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...燈火を吹き消すことをやめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて洋燈(ランプ)をふっと吹き消す音がして...
夏目漱石 「こころ」
...老婆がランプを吹き消すと部屋は真っ暗になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...」出来ることなら彼はその身を蝋燭の灯かなんぞを吹き消すやうにして了ひたかつた...
牧野信一 「熱海へ」
...年がら年中堂々回りのお祭り気分で有頂天――」それは博士の言葉ではない――「愛と光りを吹き消す翼(メフイストフエレイス)」の...
牧野信一 「ゾイラス」
...蝋燭の灯かなんかを吹き消すやうに自分の肉体をソツと何処かへ吹き飛して了ひたい程の羞しさを覚へた...
牧野信一 「妄想患者」
...町の煙霧(えんむ)もそれを吹き消すことが出来ないような...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ローソクの光を吹き消す...
三好十郎 「その人を知らず」
...ふっと提灯を吹き消すのが眼についた...
横光利一 「馬車」
...――いいなア」と彼は蟠って来た思いを吹き消すようにそう云って...
横光利一 「旅愁」
...蘭燈(らんとう)をあわてて吹き消す...
吉川英治 「新・水滸伝」
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