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違星北斗 「北斗帖」
...岩塊の頂上に紅白の布片で作った吹き流しが立っている...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...村落の上に靉いている朝靄と替炊の煙とを吹き流した...
豊島与志雄 「秋の幻」
...小さな吹き流しをつけて空中をもどってくるはずだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぴーっと口笛を吹き流して...
豊島与志雄 「電車停留場」
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野口雨情 「未刊童謡」
...白い手拭(てぬぐい)を吹き流しに冠(かぶ)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸ツ子は皐月(さつき)の鯉の吹き流しなどと...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...まるで町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...谷間の村は氣韻の高い山の香りを吹き流して何も彼も美しい...
林芙美子 「旅人」
...雨は土砂(どしゃ)降りの吹き流しと来てるし...
林芙美子 「泣虫小僧」
...まるで町を吹き流して来る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...紅白の吹き流しを北風になびかせたるは殊(こと)にきはだちていさましくぞ見えたる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...吹き流しの手拭を銜(くわ)えるように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...風上から麦藁(むぎわら)を燻(くす)べて肺臓めがけて吹き流した...
横光利一 「花園の思想」
...遍路の尺八を吹き流しながら...
吉川英治 「剣難女難」
...その竿頭(さおがしら)には「まねき」と呼ぶ一幅三尺ぐらいな五色の布を虹のごとく吹き流してある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ことに日本の吹き流しの幟(のぼり)なども...
吉川英治 「随筆 新平家」
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