...病上(やみあが)りの身の何とて堪えらるべき...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...将軍家が北条家の圧迫に堪へかねて鎌倉からのがれて...
太宰治 「右大臣実朝」
...堪(た)えられず...
田中英光 「オリンポスの果実」
...双方満足の御様子であったのは欣快(きんかい)に堪えない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...堪忍(かんにん)してくださいまし! (ポケットから電報を出して)今日...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...つらい堪え難い痛手を心で受けるばかりでございます...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...各自(かくじ)の口(くち)から更(さら)に聞(き)くに堪(た)へぬ雜言(ざふごん)が吐(は)き出(だ)された...
長塚節 「土」
...堪へ得ぬときはどうしよう...
平出修 「計畫」
...シカシ酒でも飲まんじゃー堪(たま)らん...
二葉亭四迷 「浮雲」
...もうじつと坐つてゐるのに堪へられなくなり...
北條民雄 「断想」
...「まだやるべき事がいっぱいあるなあ」第十四章 小説フィル・テンプルは自宅へ帰り、夕食を堪能した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...「ウツ! 今日は、とても堪らない、ウーツ、酷い、酷い! 鼻が曲りさうだ...
牧野信一 「毒気」
...彼らは一般に労働に堪えないほど衰弱してしまい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...うれしくてうれしくて堪りません...
水谷まさる 「シンデレラ」
...急激なそれには堪えられない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年をとってからの寂しさは堪えられないと云いますからね」それから色いろ条理をつくして説き...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今日は堪忍しておくれのう...
横光利一 「夜の靴」
...二等の寝台(しんだい)車を待つために幾日(いくか)莫斯科(モスコオ)に滞在せねば成らぬか知れない様な事も堪へられないと思つて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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