...切望の至りに堪(た)へず候...
芥川龍之介 「伊東から」
...それで厳しい天候に堪えるために住家を建てる必要を生じた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...戦後その身の閑(かん)なるがために所謂(いわゆる)脾肉(ひにく)の嘆(たん)に堪(た)えず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...堪(たま)りかねて村長が口を開いた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...―――だからもう堪忍して...
谷崎潤一郎 「刺青」
...宿で降りこめられて旅費と時間とを浪費することは私のやうなものには堪へがたい...
種田山頭火 「旅日記」
...慈善と、恵みと、堪忍と、博愛と、すべてが私のすべき事務だったよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...堪へがたく永い時間を消すために...
富永太郎 「美しき敵」
...ふと彼女も仏文学に堪能なことを思付くと...
豊田三郎 「リラの手紙」
...時を経ると催して来て堪えられなくなった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...まつすぐにきつたつた崖のあひだをとほるときは堪へがたい淋しさをおぼえて...
中勘助 「銀の匙」
...ちょっと堪(こら)えられぬようにホームシックにつかまるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...強風暴風に堪えると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...過去幾多の試錬に堪へ...
日本国 「日本國憲法」
...その表情が何に堪へきれないのかと...
原民喜 「火の唇」
...厭(いと)うに堪えたりといえども...
福沢諭吉 「徳育如何」
...これがお互に堪へられるものかどうか...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...堪らなく悲しくなって参ったのです――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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